mixiユーザー(id:2399973)

2018年11月30日16:00

118 view

キャンディス・スプリングス@サンケイホールブリーゼ

まったく予備知識がないのもマズいから、とりあえずYouTubeをひとつまみすると、3年ほど前にダリル・ホールの番組に出てR&Bナンバーをハモったりしていた。テネシー州ナッシュビル出身の27歳、すでにアルバム2枚リリース。プリンスが絶賛したことばかりが話題になっているけれど、そんな枕詞がついているうちはまだまだ、なんてことを思ったりした。

でも実際ナマでその歌声に触れると、そんな上から目線はどこかに飛んでいってしまった。ノドの奥から絞り出すような、ちょっと切なげで哀愁を帯びた歌声。ベースとドラムス、男性プレイヤーふたりをしたがえ、彼女はグランドピアノとエレピのあいだを何度も往復する。前者のときはジャジーで気だるい雰囲気、後者ではソウルフルでファンキーな空気を生み出していた。

具体的な名前を出すのは彼女に失礼かもしれないけど、ジャジーなときはメロディ・ガルドーを、ソウルフルなときはコリーヌ・ベイリー・レイを思い出した。彼女自身はニーナ・シモンを敬愛してるらしいけど。加えて彼女にはクラシック音楽もベースにあるらしく、ショパン「子犬のワルツ」や「別れの曲」などベタなピアノ曲いくつかを即興でメドレーにして弾いた。

それらの楽曲はウチの嫁ハンが自宅でピアノ練習する際のウォーミングアップ曲群とほぼ同じだったのでちょっとだけ苦笑。そして続いたのがおそらく唯一のカバー、ロバータ・フラック「愛は面影の中に(The First Time Ever I Saw Your Face)」。この日一番、圧巻の熱唱。まるで最初から彼女のために作られた歌のような気がしてきたから不思議なものだ。

28 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930