mixiユーザー(id:2399973)

2018年11月29日16:30

122 view

胃カメラを止めるな!

きょうは母親85歳の誕生日、もちろん元気であればの話。そして一年前のきょうは母親が癌細胞の摘出手術を受けた日でもあり。午前9時半、元気よく歩いて手術病棟自動ドアの向こうに消えて行った母親、そして手術は無事すべて終了と我々が聞かされたのが夜の10時半。母親84回目の誕生日はまちがいなく一生で一番長いものになったはず。

手術当日の患者の家族にはピンクのリボンが配られ、その日一日は着用すべしというのが近大病院のしきたり(そのリボンはいまでも保存してある)。やがて個室に家族だけが集められ、「ここからお話しすることは、ご家族のみなさんにとってはとてもツラいことになるのですが…」胃カメラがとらえた母親の食道の画像を見ながら、担当医師のこの枕詞を聞くのは何度目か。

夜の9時すぎに再び家族招集。こんどは切り取ったあと大きく広げてピン止めされた母親の食道と向き合う。思っていたよりずっと大きく、そして胃カメラの映像よりずっと生々しくて鮮やかなピンク色。ポリープがあった部分が切除され窪んでいる。いま母親のノド元から胃のあたりまではどんなふうにつながっているのか、何度か聞いたけどいつもすぐ忘れてしまう。

11時をまわったあたりで、ようやく許可が出てI.C.U.(集中治療室)で眠ったままの母親と対面。とりあえずホッとして、病院をあとにしたあたりで日付が変わった。寒いなかなかなか来なかったタクシーに乗り、実家につくや座布団を数枚並べてそのうえにゴロリ。疲れがドッと出てすぐさま深い眠りに。昨年のきょうは長い長い一日、そしてあっという間のこの一年でした。
30 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930