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mixiユーザー(id:2399973)

2018年11月18日12:30

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「銃」〜鈍く光る重きもの

ひとり暮らしの大学生トオル(村上虹郎)は、ある雨の日、偶然に河川敷で一丁の拳銃を拾う。常に銃とともにある日々、そのスリルと緊張に酔いしれたトオルは、やがて周辺の女性たちにも興味を失くしていき…。中村文則のデビュー小説作品が原作、監督は「百円の恋」の武正晴。企画に奥山和由という名前を見つけたことが、なによりも興味のそそられる作品となった。

モノクロの画面が続く。鈍く光る銃の存在を高めるとともに、これはアナクロニズムを強調するための効果なのだと想像がつく。物語の設定そのものがかっての安部公房作品を思わせるし、昭和の匂いがする喫茶店もやたらと登場する。そしておそらくこれはどこかで一気にカラー画面に転じ、劇的な展開が待っているのだろうという予感が徐々に高まっていく。

期待の若手男優村上虹郎、どこにでもいそうなチンタラした大学生はさすがにうまく演じていたと思うけど、手のひらに銃を携えるやじわじわと目覚めてくる狂気に関しては 、「タクシー・ドライバー」とくらべるのは恐れ多いとしても、まだまだこれからの表現課題かなと。そしてこのキャラクター、ちょっと前なら窪塚洋介に持っていかれたのではと思ったりもした。

村上淳が顔を出してきっちり親子共演、ところがこれがとんでもなくインパクトのある登場でビックリ。そしてモーニング娘。5期メンバー加入時には13歳だった新垣里沙ちゃんが30歳になってあんな役を演じるとは、これまたビックリ。最後に刑事役リリー・フランキー、今回はいつになく饒舌だったようだけど、相変わらずのたたずまいは見事でした。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年11月18日 13:29
     映画に直接の関係はないので恐縮ですが、アルベルト・モラヴィアというイタリア人作家の『無関心な人びと』という作品に、銃(ピストル)に関する傑作なエピソードが出てきたことを思い出しました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年11月19日 00:41
    > mixiユーザー 銃というのはそれを手にしたひとの心をさまざまに惑わす小道具、小説の題材にはふさわしいんでしょうね。まあ銃規制のある国とない国ではいくぶんか心理的に違ってくるとは思いますが。

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