mixiユーザー(id:2399973)

2018年11月17日15:30

84 view

「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」〜彷徨うアートな幽霊

片田舎の一軒家に住む若い夫婦、交通事故で突然の死を迎えた夫(ケイシー・アフレック)は、病院で覆われたシーツのまま他者には見えない幽霊となってよみがえる。ひとり暮らす妻(ルーニー・マーラ)を見守ろうと一軒家に戻ってきた幽霊、やがてふたりは…。はは〜ん、これは「ゴースト ニューヨークの幻」をはじめとして、古今東西何度となく観てきた“目に見えない愛”か。

…などと、軽くあなどっていたら、なかなか一筋縄ではいかないファンタジーだった。まずは時系列そのものがややこしくてやっかい、この幽霊は時空を超えて一軒家代々の借り手の元に出現するのだけど、それぞれ唐突でつながりがあるように思えず、最後に納得できるオチが待っているわけでもない。どうも観る側が置いてきぼりを食らい続けているような印象あり。

とりあえずは出演者のこと。ことし何本目の出演作なのか、売れっ子女優ルーニー・マーラはメイクとシェイプアップのせいか、いままでとは違った大人びた雰囲気。“アメリカの黒木華”からはちょっと遠くなってしまったか。一方ケイシー・アフレックはセリフもあまりなく、ほとんど幽霊となっているのだから、まあ一瞬の存在感で勝負というところかな。

とにかく観る側の想像力と忍耐が問われる作品。感想を書いているいまこのときでも、ひょっとして物語のカギになる部分を見落としているのではないかと、こちらの読みの甘さばかりを気にかけてしまっている。ポルターガイスト現象は多発するけども、真っ当なホラーからは遠いところにあるような。大音量でいきなり流れるいくつかの楽曲は素晴らしいと思いましたが。
19 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930