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2018年11月09日13:30

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「ボヘミアン・ラプソディ」〜華麗なる2時間15分

ロック・ミュージシャンを描いた伝記映画も、ようやく我々の時代にたどり着いたかという感慨あり。ジミヘンやJBやB・ウィルソンの物語を観ていても、どこか“過去の偉人のお話”みたいな部分があったから。ケレン味たっぷり、ドラマティックな楽曲で世界を魅了したバンドのドラマティックな2時間15分。監督途中交代の違和感なし、終始テンションの落ちない感動の力作。

ああ、同じ時代に寄り添ってきたというのはこういうことなのかと。おなじみの曲のイントロ1小節目で過敏に反応したり、ささいな時系列の違いにツッコミを入れるなんてのは当たり前、ちょっとした小道具をスクリーンの片隅に見つけただけで、かって「ミュージック・ライフ」でかじった彼らのエピソードがよみがえり、しみじみとした思いに駆られてしまう。

クライマックスのライブエイドシーンは圧巻の21分。精度の高い再現度に驚くとともに、ドローン撮影を駆使したと思われるカメラワークも秀逸。80年代に入ってから続く、フレディを取りまく人間関係〜それはバンド内においても私生活の恋愛事情においても〜がもたらした、どことなく陰鬱なムードをいっぺんに振り払ってしまう迫力と爽快感が待っている。

さて、今回のキャストに抱いた違和感。それって観る側がいかにその対象に思い入れがあるかでずいぶん違うような。たとえば「ジャージー・ボーイズ」ではその手の言及はほとんどなかったように思うし。まあそのあたりの感覚は、今後まちがいなく製作されるだろう、D・ボウイやプリンスの伝記作品において我々が試されるのか、なんてことを考えました。
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