初めて買った「平凡」の表紙が西城秀樹だった。女性歌手のほうは忘れてしまったけど。新御三家のうちで誰が一番好きかと聞かれたら、西城秀樹と答えていた時期があった、それはもちろん小学生のころ、そういえば平凡付録、彼の長い足がさらに長く見える縦長ポスターを部屋に貼ってたっけ。まあ裏面が森昌子で、それだったらヒデキのほうが…ぐらいの気持ちだけど。
なので“カッコいい兄ちゃん”ぐらいの距離感、青春歌謡を歌っていた初期のころの彼に一番親しみを抱いていたような。ジュリーの後を追うかのようにショーアップされドラマティックな歌を歌っていた時期にはもう距離を感じていたし、やがて海外のヒット曲の日本語カバーを重ねていたころになると、イージーな引用ばかりしやがってみたいな気持ちになっていた。
なので彼の楽曲マイ・ベスト5となるとこんな感じになります。
1.青春に賭けよう
2.激しい恋
3.薔薇の鎖
4.情熱の嵐
5.眠れぬ夜
1.はまさに「平凡ソング」片手によく口ずさんでました。5.のメロディラインの美しさは彼によって世間一般に知れ渡ったようなもの。
“ヒデキ、還暦!”からわずか3年、同世代の歌い手はまだまだ現役感バリバリで活躍しているというのに。2度の脳梗塞からのリハビリも順調だった聞いていたんだけど。車イスのままでもいいから「ヤングマン」を熱唱するすがたをもう一度見たかった。そう、熱唱という言葉が彼にはもっともふさわしいと思います。謹んでお悔やみ申し上げます。R.I.P.
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