ORIGINAL LOVE＠ビルボードライブ大阪

「Xmas Love」というサブタイトル、そしてアコースティックセットというただし書き、全員サンタ帽をかぶったバック3人はギター・ウッドベース・キーボード。オープニングはいきなり超有名、誰もが知るクリスマス・スタンダード・ソング。はずかしながらベタすぎて題名思いだせません。そして中盤ではこれまたこの季節の大定番、ユーミンの「恋人がサンタクロース」。

イベントライブやゲスト出演、ナマの田島貴男には何度となく接しているけど、ORIGINAL LOVE名義の単独ライブはほぼ20年ぶり。彼自身「こういう食事しながらライブを観る空間で演るのはひさしぶり」みたいなこと言ってたけど、その何かにせきたてられているようにせわしなくしゃべるMCっぷりはあいかわらず。ヘンなところで健在ぶりを感じたり。

「口吻 kiss」「朝日のあたる道 AS TIME GOES BY」「プライマル」…。有名どころはきっちり披露。TVドラマ主題歌・CMソング、すべて20年以上前のヒット曲ばかり、やっぱり懐かしさがこみあげてくる。ただそれぞれの曲にけっこうなアレンジが施されていて、原曲よりもずっとコントラストが強くなった印象、“渋谷系からの脱却”みたいな言葉が思い浮かんでくる。

編成のせいかもしれないけど、硬派なカントリー・ミュージックのバンドが、ロックンロールを奏でてノリまくったとき（まあヒルビリーですね）にわき出るグルーブ感が、ビンビンと伝わってきたというのがライブ通しての感想。そして彼特有の泥くさい部分ももちろん残しているので、まさに渋谷発ニューオーリンズ経由ナッシュビル、みたいな印象のイヴの夕暮れとなりました。