薬師丸ひろ子が出てきたあたりから見た。まあ見たというよりは部屋に流していたというほうが正解かも。“ナマの長渕剛”なんてこと聞くと、何を言いだすやらと思って結局最後まで見てしまった。しかしこの番組、本当にすべてナマなんだろうか。あのつくりだとけっこうごまかしが効くと思うけどなあ。まあナマのほうが歌い手各人の上手い下手がわかって面白いのですが。
こないだ読んだ「ヒットの崩壊」という本に書いてあったけど、このところ地上波各局に長時間のナマ歌特番が増えたのは、あきらかに野外音楽フェスティバル隆盛の影響があるという。たしかに出演者を小出しに発表したりするのはフェスの手法を踏襲してるし。あとテレビを見ながらツイートをくりかえし多くのひとと時間を共有する最近の風潮を逆に利用してるともいえるし。
こちらとしては、歌のうまいシンガーがそうでないシンガーの持ち歌を歌い、その楽曲そのものの良さをこの番組で伝えてくれたらなと思うんだけど。かって(もうほぼ20年前になる!)の日テレ番組「THE夜もヒッパレ」の面白さはそういう部分にあったような気がする。ダークダックスや小林幸子がジャニーズ楽曲や小室メロディを輝かせてくれたあのころ。
何回か回を重ねてちょっとマンネリ感が出てきたのか、正直きのうは特別印象に残ったコラボはなかったような。しいていえば上白石萌音の歌唱が思っていたよりずっと上手かったことぐらいか。・・・と言いつつことしは第2夜もあるみたい、なんだかんだ言ってまた見てしまうと思います。第2夜は来週14日の水曜日、ということで水曜日のカンパネラも出るみたいだし。
とふと思ったり。
かって各局にレコード大賞みたいなものがあったときの名残ですね。
後追いで見れるとは便利な世の中です。
まぁ「ご苦労さんでした」と声をかけたくなりました。
世界と我が国の大変な状況に対し、大層な憂いを帯びた口上を述べられた後の
本編の歌が「ご友人の結婚式でささげた歌」だった事の落差に失笑を禁じ得なかった事を
ここに告白します・
あの前半部分は講談師とか浪曲師とか、ちょっとはっきりとはわからないけど世相を斬って落とす日本の伝統的な大衆芸能のある部分のように感じました(笑)。
まあ全部ひっくるめてフジテレビとどういう打ち合わせをしてあの展開にたどりついたのかは興味がありますね。
そうか、やっぱり長渕剛ってすごいんですね。
オンエアでの存在感はハンパなものではなかったです。