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2016年07月16日16:00

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「AMY エイミー」〜ロンドンの昭和歌謡

一週間後のきょうがちょうど5周忌。そう、彼女が急逝したのはわずか5年前のこと。なのにその存在はいつのまにか伝説化していて、早くもドキュメンタリー作品登場のはこびとなった次第。27歳の若さで亡くなったエイミー・ワインハウス、その短くもドラマチックな生涯をリアルにたどった128分。魂のこもったその歌声には圧倒されっぱなしでした。

ホームビデオやスマホによって撮られた、手ブレが多く画質もあまりよくないプライベート映像やフォトが数多く映し出されるのが、いかにもいまの時代のドキュメンタリー。彼女がブレイクする以前の、いわゆるシロウト映像(あたりまえのことながら、そのとき撮影者はドキュメンタリー映画を撮ろうなんて思っていない)をかき集めた制作者の努力がしのばれるのが前半部分。

名声を手にしたあたりから、観ているこちらがまぶしくて仕方ないほど、マスコミに追われ大量のフラッシュを浴びる彼女が何度も登場。パパラッチという言葉が定着したあとに出現したスターなのだとあらためて認識。そのパパラッチのおかげで記録映像&画像が残され、このドキュメンタリー後半いくつかの部分を成立させているのはなんとも皮肉なことだと思う。

その短い生涯が終末にむかうラストシーンは、たとえようもない悲しさに満ちていてつらいけど、グラミー賞受賞の喜びの瞬間、そしてトニー・ベネットとスタジオでマイクに向かい熱唱する場面は誰もみなジーンとすることまちがいなし。ぜひ劇場の大音量かつ高音質のなかに身をゆだねて、彼女の歌声の素晴らしさにひたっていただきたいと思います。
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