夕食までにはまだちょっと時間があったけど、早々にのれんをくぐったのはなぜか。この手のお店にはまちがいなくテレビから大相撲中継が流れていると思ったから。残念ながらテレビは置いてなかったけど、そのぶん混みあう前のゆったりした空間で落ち着くことができたはず。それとも日曜夜のこの界隈というのは、それほど混み合わないものなのかなとも思ったり。
祇園といっても伝統的なお茶屋がならぶ四条通の南側ではなく、スナックやクラブが入ったテナントビルがならぶ、宗右衛門町的な北側のほう。うどんの店「おかる」はそのど真ん中。なので平日のほうが、呑んだあとのシメで利用する諸氏や出勤前のオミズ女性でにぎわうのではないかと(同伴出勤の待ち合わせ場所ってのもあり?…そのへんはちょっとわかりません)。
カレーうどんがウリのお店、一番人気が「チーズ肉カレーうどん」(1050円)だとか。そのギトギト感が食欲を刺激するなんとも魅惑的なメニューながら、さすがに猛暑の京都を歩き疲れたこちらにはちょっとへヴィー、「冷やしきつねうどん」(770円)というあっさり目を注文。さほど甘みのない油揚げが最初から短冊状になっていたのと、うどんが乾めんだったのが新鮮。
白人キャピキャピギャル4人組がお座敷テーブルを占拠していたり、トイレの壁には数か国語の手書きによる注意書きがあったりで、外国人観光客の情報収集能力はこの吉本新喜劇のセットのようなベタなお店にまでおよぶのかと。次回はかならずお腹を空かして、「チーズ肉カレーうどん」をいただくと心に誓いつつお店をあとにしたのでした。
ログインしてコメントを確認・投稿する