mixiユーザー(id:2399973)

2016年07月11日15:00

435 view

ポール・スミス展@京都国立近代美術館

チケット売り場には長蛇の列。前売券を買っておいてよかった。こんなに人気があるんだったらもっとオシャレになっててもいいはずなのに日本男子たち。ところが混雑する場内をよく見ると7割ぐらいが女性なのでした。もちろんモード意識の高い来場者は男女を問わずあちらこちらに。彼らをながめているだけでもけっこう興味深かったんです。

メンズ・デザイナーの展覧会と聞くと、その作品というべきファッション・アイテムがずらっと並んでいると思うでしょう。ところが展示のほとんどが、写真・絵画・映像・おもちゃetc…彼のアイデアの源となったであろういわば“ポール・スミス氏趣味の部屋”。イマジネーションと遊びごころにあふれ、英国の伝統を加味した世界がそこに展開していたのでした。

でもこれはファッション・ビジネスにおいて大切なこと。ポール・スミス・ブランドのメインアイテムはおそらくまだまだメンズスーツ。そしてそのほとんどがネイビーかグレーの無地かせいぜいストライプ。そんなスーツどこにでもあり、なのになぜひとはポールを求めるのか。そう、ひとはその着心地だけを求めているのではなく、ポールが描く世界観におカネを出しているのです。

なんだかブランド戦略講座みたいになってきたな。そう、私事ながらかって“第2のポール・スミス”を見つけ出して日本市場に導入するようなことをしていたこちらとしては、懐かしき想いにしみじみするよりはむしろシンドかったことばかり思いだしつつ、彼の偉大さ(…というより、目の上の大きすぎるひとり勝ちタンコブ)をあらためてかみしめたのでありました。
23 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年07月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31