mixiユーザー(id:2399973)

2016年07月09日15:00

343 view

「シング・ストリート 未来へのうた」〜ベスト・ヒット・80’s

1985年、アイルランド・ダブリンの男子校生徒たちがバンドを結成、モデル志望の女性とともにPV撮影を重ねるうち、芽生える恋と友情…。80年代カルチャーが盛りだくさん、ふだん洋楽はよく聴くけど映画はあまり見ないというひとにはぜひともおすすめの青春音楽作品。そして1971年生まれダブリン出身ジョン・カーニー監督の半自伝的物語でもあります。

しかしここまで80’sネタ満載とは想像以上。バックで流れる数々のヒット曲のみならず、セリフのなかにも当時のバンド名・アーチスト名連発。もちろんリアルタイムで体験したこちらとしては、何度となくニヤリとしつつも、この時代ならおまかせとばかり真正面から受けとめ、せっかくの小ネタを台なしにした字幕の間違いにも思わずツッコミを入れてしまったり。

わりとイージーなノリでバンド活動を始めたわりには、彼らにはすでにそこそこの力量が伴っているのはヤボなこと言いっこなしのご愛嬌。バンドの結束力が高まるとともに洗練されていく彼ら(…と言ってもたかがシレてますが)は見ていて楽しい。ヒロインの女性も魅力的だけど、あまり出番のない主人公のお姉さんに惹かれてしまうのは私だけではないと確信する。

80’sシーンの発信地ロンドンから距離を置いたダブリンを舞台にしたというところが、この作品に深みを与えているはず(それは博多から上京という単純なものにあらず)。古今東西50’sから70’sまでバンド青春もの多々あれど、まずはPV制作ありきというMTV世代にまでそれは来ちゃったのかとしみじみしてしまいました…と言ってももうそれは30年も前のことなんですけどね。
20 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年07月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31