七夕の日が命日というのは、われわれ残された者にとってはとてもありがたいことなのかもしれないなあ。初盆の法要も兼ねたきょうの一周忌、うまいぐあいに天の川が義父を近くまで運んできてくれたってこと。総勢10名にも満たないごくごく近しい親戚だけでの法要。まあ義父の兄弟がみな遠くにお住まいだからということもあるけれど。
会場は「正行寺会館」という、近くに平城京跡の朱雀門が見え、遠くには若草山が一望できる奈良市内のはずれにある建物。たぶん本来の寺院は近くにあるのだろう、外壁がうす緑のパステルカラーで塗られていたりして、もともとはオフィスビルだったところに居抜きで入ったような感じ、とにかく仏教施設というにはあまりにもモダンだったということです。
その3・4階は納骨堂になっていて、義父もそこに眠ることに。野ざらしになったうえやたらと静かな墓地よりは、にぎやかなことが好きだった義父にはそのほうがいいだろうということで。区画は奈良盆地が一望でき開放感ある窓際から埋まっていくらしい。しかしその永代使用料にはビックリ。維持費・管理費いっさいかからないので、一般の墓地よりはおトクですと言うけれど…。
言うまでもなく奈良は盆地、じわっと暑かった。この街がかき氷をウリにする気持ちはとてもよくわかる。法要のあとの食事は近くの「かごの屋」でそろっていただいたんだけど、“義父がこのうえなく好きだったから”という強引な理由づけをしてビールで乾杯(私とあと2人はオールフリー)、やっぱりこの暑さ、とりあえずは…ってところですね。
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