マイミクのかたから何重もの袋に包まれたこの図録をお借りするときの、なんとなく共犯関係にあるような、思わずニヤニヤしてしまう雰囲気が、遠いあのころこっそりエロ本をやりとりしたときと同じように感じられて…。この早春に京都・細見博物館にて人気を博した「春画展」、“18禁”の注意書き紙片(上の写真)がはさまれた図録をお借りすることに。
600ページを越えるボリューム。古いもので鎌倉時代、もっとも新しいもので19世紀初頭。ごくごくまっとうな第一印象だけど実になまなましい。時代とともに描写にリアルさが増すのかと思っていたらそういうわけでもなく、徐々に情報・知識媒体としての要素が濃くなり、さらに版画が流通する時代になると、“笑い”の要素が増えてくるような気がする。
感心するのは、単なる男女の営み場面だけでなく、そこからさらに想像力を駆使した非現実的なバリエーションが多数あること。まあタコが出てくるとか、女性が実は幽霊だったとか、そういう発想です。それはまさに現代のAV作品にも頻出する設定でもあり、実話系週刊誌あるいは大スポ(東スポ)におけるエロ・ページ企画とほとんど変わることがない。
つまり人間の想像力というのは何百年経とうがあまりかわらないなと(AV監督等が春画をパクってるのか⁈)。そしてそれとはまったく逆説的だけど、おおらかでどことなくのんびりした春画の数々をながめていると、20世紀後半から現代にいたるこの数十年のエロ媒体の進化は実にすさまじいものがあるなと、これは同世代男性どなたも共感していただけることだと思います。
春画ってデフォルメ過ぎて、ムクムクするより笑えます。こんなん見て、いややわぁ…な〜んてテレてる女は、たぶん芝居やと思います。特にオバサン。
部屋の中でしたはるその縁先で、ネコちんがやってるん春信のは、個人的に大ウケでした。さすがネコ好きの春信、やるなぁ( ^∀^)ノ
原画をたっぷり鑑賞した後、物販コーナーで『大英博物館 春画』https:/
そのときの感想日記、よろしかったらご覧くださいませ
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当時の春画は男女ともに楽しむもんやったみたいですね。
いつからエロは男中心になったんやろう。
貴日記拝読しました。
美術館、かなりのにぎわいだったようで。
西欧のみならず他の東アジア諸国はどうだったのかなと思います。
人間としての根源的な部分だから、どんなカタチであれ伝承されていたと思うし。
いまの18歳以下ならそこまで思わないだろうけど。