まもなく68歳になるシュワちゃんをきわだたせるためにあえてそうしたのか、周辺のキャストがちょっと凡庸だったように思うんですね。女戦士サラ・コナー役エミリア・クラークは2012年の「世界でもっとも美しい顔トップ100」の1位に輝いたっていうけどホンマかいな。それやったら同年12位にランクされた桐谷美玲のほうがよっぽど…。
で、こないだ「セッション」で冷徹な鬼教師を演じたJ・K・シモンズが、今回はもっとも人間味あふれる役だったりするから面白いんですね。「セッション」とこちらの製作時差はわかりませんが、これって確信犯的なキャラの振り幅なんでしょうか。そしてまたもやセリフいっさいなし、ボディの切れ味勝負イ・ビョンホン。ハリウッドにおけるサイボーグキャラはいまや彼におまかせ。
シュワちゃんの老成によるハンデを、タイムワープをくりかえす物語にからめて効果的にカバーしたというところかな。“過去にもどって他者の存在を消し歴史を変えてしまう”という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的プロットがここでも基本軸となってますが、前半部分における時間の往来は、慣れるまではちょっとややこしかったかな。
ツカミで大風呂敷を広げたわりには、半径500mとはいわないまでもほとんどサンフランシスコ市内の物語に終始しているのはどうかなと。今回が12年ぶり、そしてまたまた続きがありそうな匂いのまま今回は終了。もし続編ありせばおそらくそのときシュワちゃん70代半ばあるいは80代。はたして彼はもどってくるのでしょうか。Will He be Back?
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