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2014年08月27日10:30

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「イントゥ・ザ・ストーム」〜思わず何かにしがみつく!

映画作品としてのクオリティをどうのこうのと言う前に、これはいまだからこそ観ておくべき一本でないかと。おそらくこれからも様々な自然災害と闘っていかなくてはならない日本人にとって、実際の災害を記録したどんなニュース映像や新聞記事よりも、その恐怖をリアルに体感できるいい機会ではないかと思ったのです。「イントゥ・ザ・ストーム」、巨大竜巻の恐怖。

監督スティーヴン・クォーレは「タイタニック」や「アバター」において、ジェームス・キャメロンの片腕だったひと。舞台はアメリカ中西部の田舎町そして登場人物はすべてその町の住人。家族愛や人間関係のイザコザはそれなりに用意されているけれど、主役はあくまでも巨大竜巻。その破壊力はすさまじく、観ているこちらも思わず何かにしがみつきたくなってしまったほど。

竜巻を撮影してひと儲けしようとするクルー、卒業を控え思い出を残そうとする学生、YouTube投稿に固執するおバカ…彼らが駆使する手持ちカメラや携帯のカメラによるショットがひんぱんにくりかえされる。そして映画そのものの視点とそれぞれのショットとの境目がだんだんとわからなくなってくる。それが巨大な竜巻を目の前にしたときの無力感を意味しているようで面白い。

それほど有名な俳優が出演していないことがかえってリアリティを際立たせているし、本編89分という短さも、竜巻の疾風感を表現しているようでちょうどよかったり(まあテレビ放映をねらってのことかもしれないけど)。ぜひ映画館のスクリーンと音響で体感してほしい、そしてパニック映画マニアのためだけにしておくのが実にもったいない作品だと思いました。
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