1985年入社1年目の8月12日、ふだんなら上司が書いたテレックス原稿を海外に打電するため遅くまで残業させられて、タイガース久々の快進撃をじっくり味わうこともできなかったのに、お盆が近づくとさすがにヒマ。よし、今夜は久々に旧友に会って晩飯でも食うかなと、松竹勤務の友人当時の勤務地、いまはなき尼崎グランドシネマまでわざわざ阪神電車に乗っていくことに。
ひさびさ共にした晩飯がなぜふつうのカレーショップだったのか…、とにかく2人でカレーをパクついていると、店のテレビからニュース速報。友人の運転で狭山の自宅まで送ってもらう車中のラジオはもうすでに緊急報道番組、“うわあ、えらいことやなあ”と言ったあとはお互い沈黙の数十分。家に帰るなり母親が“九ちゃん、乗ってたみたいやで”と。その夜はずっとテレビの前に。
翌日、新入社員が朝一番にやらされた仕事は新聞に掲載された日航機123便搭乗者名一覧を切りぬいて、ロンドン、ミラノの各駐在事務所にFAXで送ること。FAX通信はカネがかかるからよっぽどのとき以外使うなと言われていたころ。FAXの端に“PL学園29-4東海大山形”と書き加えるアホな先輩社員一名…。毎年、今日という日が来るとおもいだす一連の流れです。
8月は6日が広島、9日が長崎の悲劇。15日が終戦記念日。3日おきの悲しい出来事にすっぽり12日の悲劇がはまるのはなぜ。ただでさえ亡くなった人のことを想うお盆の時期にこういう悲劇が起きるのはなぜでしょう。今夜はフジテレビ系列で新事実を盛りこんだ特別番組があるみたいです。巨人=阪神戦も気になるけれど、ここは追悼の意をこめてぜひ見たいと思ってます。
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