「トランスフォーマー/ロストエイジ」〜2時間45分なんでもあり

ふだんはCGだ３Dだという作品にちょっと抵抗あり、でもここまで徹底的にやられたらもう参りましたと言うしかない。なんでもあり。どうぞどこまでもお好きにしてください、はいはいドップリ浸かってやりましょうと白旗もののド迫力。マイケル・ベイ監督「トランスフォーマー／ロストエイジ」、あっというまというのはウソだけど、３Dメガネをかけてることなどすっかり忘れる2時間45分。

このシリーズ、1作目は観ております。最初のうちは米中流家庭の様子がなかなか面白いなと思っていたのだけど、トランスフォーマーたちが立ち上がった瞬間あたりから急に冷めてしまった。なのでその後の2作品は観てなくて、キャラも敵対関係もまったくわからない。でも今回そんなことはまったく心配なし。物語もキャストも一新されているから。

中国マネーがけっこう注入されているようで、物語は後半きっちりと中国そして香港へ。高層住宅をうまく利用したアクション・シーンが続くと、いくらマーク・ウォールバーグとスタンリー・トゥッチが縦横無尽に暴れようと、やっぱりジャッキー・チェン映画を思い出してしまうから不思議なもの。ところがそのほとんどがアメリカ国内に造られたセットのなかだというから驚く。

TOHOシネマズくずはモールでの先行試写会。タテ8m×ヨコ20mという破格のスクリーンサイズそして「ドルビーアトモス」という音響装置は関西でここだけとのこと。東宝さんは映画作品よりこのシステムを業界に自慢したかったんだろう。でもわざわざくずはまで足を運ぶ値打ちのある、この視聴環境にふさわしい作品でした。天神祭の日と重なって、帰りはちょっと大変だったけど。