たぶん地元ではそこそこ有名な喫茶店だと思うんですけどね。おそらく個人経営、カウンター5席ほどそしてテーブル席は20席もない小さなお店。日曜の昼下がり、カウンター席は常連らしきひとたちで占められておりました。我々がテーブル席に腰を落ち着けたときには数えるほどだった来客も、小一時間もするとすべての席がふさがるほどになりました。
そしてそろそろ出たほうがいいかなと思っていた矢先のこと、「すいませんが…」とお店のひとから退店をうながす言葉。新たな来客があり、一番長くネバっていた我々にに矛先が向かったという、ただそれだけの話です。もちろんそれは仕方ないな、それがルールってものかな、場の空気を読まないとなという気持ちはあるんです。客商売にはかならずついてまわる話だし。
ただ我々がおいとまするそぶりを明らかに見せているタイミングにそう言われたことと、まちがいなく我々より先に入店していた常連がいたのに、そちらには何も言わずこちらに矛先を向けてきたところにちょっとだけひっかかって…。まあちょっとでなくずっと引っかかっているからこうやって日をあらためてこのささいなことを日記に書いているわけですが。
ちなみに滞店時間は1時間そこそこだったと思います。ひょっとしたらいまはなき空堀の某カフェでふるまったように、私の声が大きすぎて周囲に迷惑だったのか、そんなことも考えてしまいましたし。それにしてもさすがは京都、“いちげんさん”のあしらいに長けているなあ、「ぶぶ漬け」の伝統をしっかり受け継いでいるなあ、などと嫌味のひとつも言いたくなるイヤミマサトシでした。
京都は学生に寛容だとか言われますが、彼等は「どうせ4年で出て行きはるお客さん」(なんちゅうヨソヨソしさ!)と思っているだけ。私のゼミ担当教授(福岡生まれ、大阪育ち)に至っては「前の戦争の時、焼夷弾落とされて全部焼けてしもたら良かったんや。古いモンが残ってるのは自分等がエラいからやとカンチガイしとる」とまで。
随分昔のハナシなのに、今でもそうなんですね。でも、これからも観光都市として生き抜いていくんなら、あの「排他的」空気は何とかせんとあかんのちゃう?と、ぜ〜六歴59年の爺は思うのでした。
なるほど そやろうね。納得しました。