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2014年07月27日13:15

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去りゆく“小さき個性派”

◎最大4力士による優勝決定戦の可能性ありという盛りあがりを見せている名古屋場所。その熱狂をよそにひとりの個性派力士がひっそりと引退。元幕内・チェコ出身の隆の山。個性を放つのはまずその姿カタチ。西欧的美意識にのっとって鍛え上げられたような筋肉質かつ細身の身体。体重が100kgを切った幕内力士は舞の海以来とか。

よくよく見ればとても端正なお顔立ち。ところがひたいから頭頂部にいたるまでの部分が勢力増大、そのバランスはまるでロキシー・ミュージック在籍時のブライアン・イーノのよう。このところ東欧勢にアゲインストの風が吹く角界にさらに追い打ちをかけるニュースだけど、チェコに帰国し日本語語学能力を活かした仕事に就くとのこと。お疲れさまでした。

◎千里セルシーシアターがこの8月末をもって42年の歴史に幕。デジタルシネマ機への対応が困難で東西名画座の閉館が加速している昨今、ついにここもかという感じです。大阪にまだ名画座がいくつもあふれていたころから、距離的には遠いにもかかわらずここには大変お世話になりました。たぶんプログラム編成が魅力的だったからに違いありません。

これで京阪神に残る純粋な名画座は新世界・飛田界隈のいくつかと神戸の新開地パルシネマ・神戸元町映画館(←これが名称)ぐらいでしょうか。自宅にてレンタルDVDやTV放映を通じて映画を観る習慣のほとんどないこちらとしては、ロードショー公開で見逃した作品をすくいあげてくれる“最後の砦”が名画座、残念でなりません。ともあれこちらもお疲れ様でした。
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