やさしさに包まれた奈良 2014春

先日ちょっとした用事で奈良・御所市を訪れた。ウチの親戚筋は奈良県に点在していて、まずは嫁ハンの実家が奈良市内、そして桜井・天理・大和郡山・大和高田・宇陀・生駒と多くの自治体に親類縁者が住んでいる。でもなぜか御所には縁がなく、この地を訪れるのは小学生のときに葛城登山を何度か敢行して以来のことだ。

《おめでとう！平岡卓選手　ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプ　銅メダル獲得！》　すぐ目の前に葛城・金剛の山並みがひろがり、国道沿いの騒がしさをのぞいては実にのどかでのんびり静かな市内。そのあちらこちらにお祝いの垂れ幕や大きな貼り紙。わが町で生まれ育ったヒーロー、高3生の快挙は2ヶ月以上たったいまでもここではまだまだ新鮮なニュースのようだ。

そしてごく最近知ったことなんだけど、この町の市長は私と大学で同期生。1回生時の基礎ゼミではまちがいなく同じクラス。でも彼の記憶はまったくないのです。江戸時代に栄えた町家と土蔵がひろがる観光スポット“御所まち”のほぼ真ん中に彼の実家を発見。それほど大きくはないけど長い伝統を持つ造り酒屋。市政に携わって現在2期目、がんばってます。

1時間に1本しか電車がやってこない静かなJR御所駅から市役所まではまっすぐの一本道。かってはこの通りがメインストリートだったに違いない。3月に平岡選手のパレードがあったということだけど、そのときはたぶんここを凱旋したのだろう。ひょっとしたら我が同級生も彼と同じオープンカーに乗り、文字通り彼の人気に“便乗”してたりして。