一昨年に亡くなった伯父のお骨納めがあるから来いと両親から急に連絡が入る。朝10時半に一心寺本堂前集合だと。わざわざ大和高田や天理からやってくる親族もいるのに一番近くに住むこちらとしてはサボるわけにいかない。阪神=巨人戦も桜花賞も見たいけどね。けっして遅刻ではなかったものの、現地到着は一番最後になってしまった。
一心寺境内はとんでもない人混み。そして本堂の中は納骨を待つひとたちで足の踏み場もないほど。ひえ〜っ、これだとウチの納骨はいつになるのやら。ところがどういうコネが効いたのか、すぐに名前を呼ばれる。なにやらアミューズメント・パークにおける優先チケット利用のよう。納骨そのものはまったくの流れ作業、わずか数分で終わる。
親戚11名そろってのお食事はMIOプラザ館(というより天王寺ステーションデパート)4Fの中華料理「百楽」個室。このいかにもベタなセレクトはあべの文化圏で育ったかたにはよく理解していただけるはず。そう、かってあべので家族そろってごちそうなんていうとたいがい「百楽」だった。いくら高さ日本一のビルや巨大モールができようが親戚の集いはいつまでも「百楽」なり。
典型的な中華のコースでお腹いっぱい、思いのほか早く予定はすべて終了。しめしめ帰ってからゆっくり野球も競馬も楽しめるぞ。地下鉄駅のほうに向かうと偶然知り合いのカップルに出会う。いまから“一緒に住むマンション”を探しに行くと。ひえ〜っ、もうそんな段階にきていたのかこのふたり。それはそれは。こんなところにも春は訪れていたのでした。
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