走

　膝を痛めてかなり経つ。
普段は自転車で近所に出かける
ようにしていたが、
６月から痛風を患って、健康の
大切さを実感している。
それに今はメタボ予備軍だ。
食事を減らしたり、運動を
したり。

８月から休みの日限定だが、
近所の堤防の上を走りだした。
はじめは夕方の陽が落ちるころを
選んで走っていたが、
夕方は夕立や急な雨で
はしれないことも多い。

午前中の陽が昇る前に
走るようにした。
わずかな距離だが、隣町の
境界まで、5〜6キロも道のり
膝をかばいつつ、レール走りで
走っていく。

周囲は川や山や田んぼなどの緑が
とても鮮やかで、苦しい
ことなど忘れてしまう。

時々、近所の人たちに会う。
挨拶を交わして、また走る。
今日は中学校の恩師に会った。
近況を話して、また走り出す。

走るといっても、レール走り
歩きに毛が生えたような、
情けない走りだろう。
それでも約一時間みっちりと
走りこむ。
家に帰りつくころには、
もう全身汗でびっしょりになっている。