mixiユーザー(id:2391655)

2022年06月22日20:12

23 view

神宮スズメの独り言2022春〜88〜キャプテンシー

中央の清水監督は投手に対してはあまり気を使わない監督のように思える。これまでも継投の遅れなどこの入替戦に限らず何度か見受けられたが、今回の入替戦の初戦で西舘君の脚に打球が直撃した後の対応はさすがにどうかと思った。しかしこの監督は攻撃は大好きなようである。

チャンスになった時にタイムをかけて打者と走者、そして1塁と3塁のコーチを呼び円陣を組む姿は何度も見ているし、逆に言えばそんなことをするほかのチームは見たことがない。

東都の入替戦は1勝1敗で第3戦を迎えた。これが決定戦となる。先発は中央が西舘君、東洋は細野君。第1戦と同じだ。その第1戦で西舘君は4回まで2安打6三振の好投を見せ、5回の先頭も三振に取った。だが後藤君に2塁打を打たれると橋本君の打球は西舘君の右足を直撃。2塁ランナーが還って東洋が1点を先制した。

西舘君には長い時間が治療に施された。そしてマウンドに戻ってきたが、次の打者にはワイルドピッチで2塁を許しその後は四球となる。ここで清水監督はマウンドに行って確認を取ったうえで続投。だが続く打者はデッドボールとなった。

183センチの長身投手である西舘君はあれだけ三振を取っていた。それが打球を当てられた後はワイルドピッチや死球。間違いなく体幹のバランスを崩していることは間違いない。その前の四球のあと清水監督は西舘君に何を確認したのかとボクは思った。チェンジとなって次のイニングまで時間があるのならいざ知らず、満塁となってしまったのだ。そしてその後本塁打を浴びてこの試合はほぼそれで決まった。

だが9回、中央は8−2という劣勢から2点を返した。代打で出た桜井君の安打をきっかけに繁永君が続きワイルドピッチと北村主将のタイムリーだった。もちろん勝ち目はない。だがこれが効いたのかもしれないと今になったボクは思う。

第2戦は春のシーズン未勝利のエース石田裕太郎君が奮闘して大勝。頭を坊主にして臨んだ北村君は本塁打を放った。そして今日の決定戦は初戦の両投手が先発し好投した。1回の表に東洋が2安打で先制したがその後は硬直した試合が続く。4回5回6回と互いにパーフェクト投球で7回には四球の走者が出た。

7回表の東洋は1死から。東洋はバントで送ったが三振。中央は2死からで四球の後はストレートの四球が続いた。互いに得点にはならずとも8回から投手交代と動いた東洋は9回のプレッシャーに負けて無死から連続四球でピンチを招き最後は逆転サヨナラとなった。

7回にともに四球で久しぶりに走者が出た時、中央の清水監督はマウンドにはいかず東洋の杉本監督は一息入れにマウンドに行った。初戦を落とした西舘君は初回に先制されもう1点もやれないという中で9回まで投げた。この踏ん張りが最後の逆転につながった。その逆転というのも決して攻撃陣が圧倒したわけでない。投手陣が受けるプレッシャーに対してどちらの投手が強かったかどうかだけだ。東洋は9回表に無死1塁としている。ここでの追加点は決定点だったはずだが西舘君は難なく押さえ。その裏の河北君は先頭からストライクが入らなくなった。

ここには昨日の一條君のデッドボール連発の余韻もあったのかもしれない。

この試合は最後に粘りを見せた中央の攻撃陣によるものであるように報じられるが、間違いなく最後まで絶対に負けない投球を見せた西舘君がその立役者だ。中央の9回の裏の攻撃はまったくストライクが入らなくなった投手からの四球が2つとエラー、そして前進守備の間を抜ける安打が1本だけだ。

攻撃大好きな清水監督がそれをどう判断しているのかはわからないが・・・

髪の毛をそり落とした北村君はスタンドに頭を下げ、敗れた東洋の小口主将はグランドに突っ伏して起き上がれなかった。いろいろな思いが詰まったこの入替戦。

そこには選手たちの思いがある。主将の思いもある。そして監督の思いもある。

それがどれだけ一致していたのか・・・・

どちらもその絶対的な一体感は感じられなかった。だが、勝った中央には強いキャプテンシーを感じた。その差だけだったとボクには思える。



2022年6月22日 東都大学野球春季1部2部入替戦 第3戦(於 明治神宮野球場)
東洋
100 000 000 = 1
000 000 002x = 2
中央
(中央が残留)

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年06月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930