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2022年06月09日21:47

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神宮スズメの独り言2022春〜81〜野球の怖さ

昨年もベスト4まで来た福岡大。初戦で九州共立大を完封勝ち。その勝ち投手村上君は昨年の広島経大戦でも投げておりボクは見ていた。

福岡大。今回はその恩恵でシード組み合わせとなって初戦は東北福祉大を破った九州共立大との福岡対決を制した。勢いに乗る福大。昨年のベスト4の上武との対戦となった。

上武は昨日と同様序盤から得点は出来ない。送りバントの失敗や1死1・3塁で見送り三振からの走者が飛び出してのアウトなど得点に関するミスが相次いだ。福大は先発の木下君が踏ん張った。試合は上武が押しながらも0−0で進む。そして7回の裏・・・

1死から安打で出ると送りバントを決めた。ここで3番の園田君を迎えると上武は柴藤君に投手を替えた。そして2者連続四球で満塁。そして松尾君の打球は1塁線を襲う強いゴロ。これがベースに当たって2者が生還。さらに湯浅君のタイムリーで3−0とした。

8回の表の上武はファウルフライと連続三振で攻撃終了。もう上武には反撃の力はないかのように思えた。だが・・・

9回の表、上武は3番の島村君に代打を送った。島村君はバント失敗や三振など不振だったが、この代打の小山君も決して打てる雰囲気はなかった。西山君の強気のストレート勝負に差し込まれておりあっさり追い込まれた。しかしこの小山君に西山君は死球を与える。何度もガッツポーズを繰り返し、何度も雄たけびを上げて1塁に小走りで行く小山君。彼がこの打席でどれだけ自信がなく出塁する可能性が低かったかを示す彼のパフォーマンスだった。

そして気持ちの整理がつかないまま投じた西山君は続く進藤君にすぐさま2塁打を浴びて無死2・3塁。ここで福大は投手を替えた。

難しい判断だったと思う。西山君は力のあるボールを投げていた。上武打線を抑える力はあっただろう。だが、この状況での続投は難しかったのかもしれない。福大は投手を替えた。そしてその後河野君に2塁打を打たれるとエラーなども絡んで5点を失って福大は力尽きた。

あの死球がすべてを分けたと思う。追い込んで勝ち目がなさそうだった代打の小山君が四球で出た時のまるで逆転本塁打でも放ったかのような1塁への歩き方に福大はもっと自信をもってよかったのかもしれない。打てるはずがないから死球であれだけ喜ぶのだ。

だがその空気を福大は読めなかった。投手が替わって2球で2ストライクと追い込みながら3球目で打者にぶつけるという場面が2度もあって押し出しでの2失点。この回結局5点を失って試合は終わった。

福大の敗戦に対して誰のせいというつもりは全くない。だが、あの西山君の小山君に対する死球がなければボクは福大が勝ったと思っている。

あの西山君の勢い。あの小山君の自信なさそうな打席。そして死球での喜び方。あの1球が試合を分けた。野球の怖さを味わった試合だった。



2022年6月9日 第71回全日本大学野球選手権 準々決勝(於 明治神宮野球場)
上武
000 000 005 = 5
000 000 300 = 3
福岡

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