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2022年01月09日00:14

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楕円球に夢を乗せて2021-2022〜12〜来季は優勝候補

「しゃべれ、しゃべれ」試合開始早々に2つのトライを奪われた國學院栃木のベンチから飛んだ言葉だ。それほど国栃の選手は黙ってしまった。試合開始早々からボールを支配され12分で12−0とされたのだ。

第101回高校ラグビー。初めて決勝まで進んだ國學院栃木は、しかし準決勝での桐蔭学園戦での勝利でもしかしたらお腹いっぱいだったのかもしれない。

ボクの席は国栃ベンチの少しゴール寄り、22メーターライン上の最前列だった。開門と同時に入場したボクは国栃応援の人たちの横断幕設置を手伝いながらもベンチに入場してきた選手を目の当たりにしてきた。アップをしながらも談笑する選手たち。スタンドの知り合いを探すと笑顔で手を振り応えていた。

チーム初の、いや県勢初の決勝進出。そこにもしボクの息子がメンバー入りしていたらどうだろう。それこそ最前列まで行って声をかけるだろう。写真と取りまくるに違いない。しかし、その時ボクは思い出したのだ。大阪桐蔭が甲子園で春夏連覇を成し遂げた2018年の夏を。

前の試合が終わって甲子園のグランドに入場する。その35分後には試合が始まる。もしその試合の後攻であれば10数分後にはノックだ。それまでにやることはたくさんある。道具を所定の場所にきちんと置き、グランドの状態を脚で確かめ、甲子園独特の風を見極める。

しかし、大阪桐蔭のベンチ上のスタンドには大勢の人たちが大挙して訪れる。もちろん大阪桐蔭だ、そこに保護者や親せきが来ることなどはない。ほとんどが女性を中心とするファンである。だが、大阪桐蔭の選手でその声援に応える選手などは誰一人いない。一切無視だ。

ほかのチームなどはファンとは言わずとも知り合いを見つけると手を振る選手などはたくさんいる。甲子園で試合をすることだけで満足しているチームなどは特にそうだ。

限られた時間を有効に過ごすことの大切さは強豪チームの選手たちこそが一番知っている。相手が1枚も2枚も格下のチームであったとしても彼らの行動は変わらない。だから強いのだ、いやだから負けないのだとボクはひしひしと感じた思い出がある。

国栃は前半得意の強力FWの力を活かしてラインアウトモールからトライを奪った。12−5と国栃は迫ったが仰星は確実にショットを決めて15−5で前半を終えた。

後半の国栃は攻めたてた。仰星に対して負けないのはFWだ。スクラムでも勝っていた。ただ、仰星は速い球出しから得意のバックス攻撃に徹していた。膠着状態が続く中で国栃はフルバックの青柳君が負傷退場。これが効いた。

1本返せばという場面でラインアウトモールからトライを奪われコンバージョンも決められた。22−5。残り時間は10分を切っている。2トライでも追いつかない。

負傷者が出たこともあって表示されたロスタイムは4分。そこで仰星は2つのトライを奪ってダメを押した。

国栃が仰星に全く劣っていたとは思わない。試合を分けたのはそもそもの目標が全国優勝であったかどうかだ。口だけで日本一というのとは違う。本気で日本一を目指していたのかどうか・・・・

ボクが初めて生で見た3年前の大阪桐蔭対桐蔭学園の決勝戦。2年前の桐蔭学園と御所実との決勝。ともに絶対優勝するという気概が感じられた試合だったし実際に緊迫した接戦となった。リードされてもずるずるといくことはなかった。

今日の国栃にはそれが感じられなかった。決してそれを責めているわけではない。国栃はこれからのチームだ。実際に代表レベルの選手は数多く輩出している。ただ、今日の試合を2年生以下がどう感じただろうか。戦力や戦術の話ではない。決勝戦に挑む立ち振る舞いや準備の問題も含めてだ。

明治のSO耕太郎君を兄に持つ伊藤龍之助君、負傷退場し車いすで臨んだ閉会式で仰星の優勝旗授与を見守った青柳君。来年彼らは3年生になる。

今年の決勝戦で何を学んだか。来季は開幕前から優勝候補となって登場することを期待してあえて厳しいコメントをした次第だ。頑張れ国栃。



2022年1月8日 第101回全国高校ラグビー選手権 決勝(於 花園ラグビー場)
東海大大阪仰星36−5國學院栃木  
   (東海大大阪仰星は4大会ぶり6回目の優勝)

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