関東第一は左サイドを起点に攻めてきた。その中でもボクは背番号８の若松君に注目していた。そして彼はこぼれ球に反応し新国立第1ゴールを決めた。ボクがいたのはメインスタンドの右端。おそらく3バックを敷く関東第一の右ウイングというポジションだったと思うが、ピンチには5バック気味となる関東第一において運動量は豊富、さらに前半はボクの目の前でのプレーが多かったからなおのこと目についたのかもしれない。
中津東もイエローカードが出たほどの関東第一のファウルからの同点かと思われたFKがポスト直撃という不運もあったが、試合はその後も関東第一ペース。さらに左サイド奥深くからの攻撃が有効で酒井君のボレーシュートが鮮やかに決まると前半終了直前にもミドルシュートがゴールに突き刺さり３−０とリードしてハーフタイムに入った。
後半も関東第一ペースは変わらず、速いパス回しからピッチを広く使う関東第一に対して、中津東はパスコースを消され縦1本という単調な攻撃に終わり、最後は脚が上がって3点を失い６−０で敗れた。
関東第一は5人の交替枠を使ったが中津東は2人の交替だけだった。最後は関東第一のスピードについていけなかった中津東。記念出場という意味も含めて交替枠を使い切ってもよかったようにも思ったが・・・・
それにしても関東第一の美しいパス回しから繰り出されるサイド攻撃は魅力的だ。記念すべき新国立での開幕戦を戦ったという経験も大きい。そして2回戦に対して1日長い休養期間。これで勢いに乗るだろうか。次の対戦は瀬戸内と尚志との勝者。いずれにしても強豪である。このところは昨年の山梨学院をはじめ前橋育英や市立船橋など関東勢の優勝はあるものの東京勢となると昭和の時代の帝京まで遡る。東京の高校サッカーファンの期待も背負っての戦いが始まった。
2021年12月28日 第100回全国高校サッカー選手権 1回戦（於 国立競技場）
関東第一６−０中津東
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