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2021年12月29日10:28

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振り向くな君は美しい2021-2022〜1〜選手が主役

2021年12月28日。国立に高校サッカーが帰ってきた。これはコロナのせいではない。もともと1964年に行われた東京五輪のメインスタジアムだった国立は2019年のラグビーワールドカップのために2014年の春には壊された。

そうだ、あの国立霞ヶ丘競技場は完全に破壊された。影も形もなく・・・・

甲子園球場のように、あるいは東京駅のように以前の面影を残しての改修ではない。完全にぶっ壊された。さらには東京五輪を巡ってザハさんの設計が覆されキャンセル料や再設計料なども含めて莫大な税金がつぎ込まれた挙句、本来の目的であった2019年のラグビーワールドカップの会場としては完成が遅れに遅れたため使用されることはなかった。

今年で100回大会となる高校サッカー。開会式に訪れたファンはこの新国立が初めてという人も多かった。2階席の前には場内を一周する電光掲示板がある。そこに歴代優勝校の名が流れている。御影師・・・・

なに、あれ・・・・

なんて読むの・・・・

そうだよね。第1回大会から第7回大会まで連覇した校名が読めない。「みかげしはんがっこう」。旧制中学から教員になるための学校で、今でいう短大のような位置づけ。もちろん年齢も旧制中学の生徒よりも2歳ほど上だ。なおかつ当時は近畿限定の大会だった。

年齢カテゴリーも問題がありなおかつ予選もなく近畿の有志が集まって大会をやったというのがこの大会の初期の姿だ。

その後は全国大会となったが、ボクが初めて高校サッカーを知った時は大阪の長居競技場がメイン会場だった。関東開催となったのは1976年。ボクは高校生だったからはっきり覚えている。1915年に産声を上げ1924年からは甲子園でずっと行われている高校野球と比べれば、聖地としての意味合いは大違いだ。

その「目指せ国立」も1976年から2013年までの38回だけだ。「目指せ埼スタ」を経て第100回大会という記念すべき大会で新国立に戻ってきた。コロナがなくても甲子園や花園と違って聖地が変わり続ける高校サッカー。その新国立も今後の莫大な維持費が問題視されている。

もちろん選手たちにはなんの罪もない。厳しい予選を勝ち抜いてきた選手たちを金が飛び交う厳しい選挙を勝ち抜いてきた政治家が称える。台本を読み上げる文部科学副大臣に比べて、途中頭が真っ白になり言葉に詰まりながらも3分を超える長い選手宣誓をやり終えた高川学園の奥野君は1週間前に負傷しこの大会の出場は絶望だそうだ。

選手が主役。これは田嶋幸三さんの挨拶にも文科副大臣の祝辞にもあった言葉だ。だが、開幕試合のハーフタイムに行われた応援パフォーマンスは最悪だった。高校サッカーお得意の人気女子タレントを呼んでのショータイムは後半開始直前まで行われた。

既にピッチに登場し円陣を組んで声を掛け合い、互いに守備位置について後半開始の笛を待つ選手たちをよそにそのショーは終わらない。そして日テレアナウンサーの絶叫とともに終了するとまた静かな試合が始まるのだ。

この大会は声を出しての応援は禁止。わずかに応援席から手拍子は起こるものの聞こえるのは選手同士の声とボールを蹴る音、そしてホイッスルだけだ。そのハーフタイムにアナウンサーの絶叫がフルボリュームで場内に流れ、そしてまた静かな試合が始まる。

どこが選手が主役なのだろうとボクは思った。以前プロ野球の開幕戦でお笑い芸人が捕手のサインに首を振ったりして笑いを取りながら始球式をやる場面でその横にいる先発投手は外野方向を向き頭を下げて必死に集中力を保とうとしていた姿を見たことがある。もちろんプロなのだからこれくらいのパフォーマンスは当たり前なのかもしれないが、選手が主役という高校サッカーで誰が主役なのかわからないような演出はどうなのかと思う。

今年はなかったが、これまでも人気ミュージシャンの演奏なども行われてきた高校サッカーの開幕戦。日テレ主催の大会。日テレらしい演出といえばそれまでなのだが・・・・

長い歴史を持ちながらも一筋通った伝統があまり感じられない高校サッカー。それでもボクたちが一番見たいのは選手たちのひたむきなプレーだ。そしてファウルをしてしまった選手が手を差し伸べて倒れた起こしたあと頭を下げたり、脚を吊った選手に相手チームの選手が救護を施したりという高校生らしいふるまいだ。

選手たちが主役の大会。そうなってほしいと思った開幕日だった。

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