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2020年04月02日06:44

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Fukushima50〜4〜大野駅

夜ノ森駅の次は大野駅。大野駅は福島県双葉郡大熊町にある。そして福島第一原発もこの大熊町にある。

駅舎は新しい。だが国道6号線から駅にたどり着く道は東口、西口ともに1本だけ。だから誰も迷わない。四つ角があるたびに道路が封鎖されている。封鎖されていない道を行けば自動的に駅に着く。西口には小さいながらも新しく洒落たホテルが立っている。

福島第一原発に最も近い駅である大野駅は視察に来る人も多かったのだろうか。この被災地に立つホテルとしては復興作業要員のために建てられたホテルとは一線を画している。しかし、当然だが営業はしていない。駅に行くためだけの道だけが通行を許され、それ以外の道路はすべて通行証が必要だ。

国道6号線で福島第一原発に近づくと広大な土地にこれまで減っていたと思われた放射性物質が入ったフレコンバックが大量に見えてきた。その山積みをグリーンのカバーで覆っているため、昨年ボクがバスの車窓から見たシーンとは明らかに異なっていた。

更にこの国道6号線を行き来する車の半分近くがダンプカーだ。トラックの前面には「環境省汚染土壌処理」という横断幕が掲げられている。そしてそのようなトラックが10台以上連なっていることも珍しくはない。

中間貯蔵施設移動というダンプもいる。恐らく東京五輪、つまりは復興五輪に向けてまさにこの時期は最後の追い上げ時期だったのではないかと思える。

昨年代行バスで行った時には気が付かなかった。次の電車やバスに追われていたし、動き回る区域も限られていた。だが、今回は違う。車での移動であり自由に止まってその状況を見てきた。

福島は東北であるが原発だけではなくJヴィレッジから見えた広野火力発電所もこの原発も福島県でありながら東京電力の施設である。福島県民が払っている電気代は東京電力ではない。東北電力だ。だが、福島県民はそれなりに東京電力からの恩恵も受けている、そこに雇用も発生する。難しい問題である。

ボクは彼らの心情を知らない。だが、まだ復興は終わっていない、それどころか始まったばかりだというのがこの福島の本当の姿ではないかと思える。

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