先々週の水曜日は大井。先週は船橋に行った。そして今日は浦和だ。
南関東は水曜日が基本的に重賞。今日はS�兇離罐鵐哀侫薀�賞だったが、ボクにとってのメインは第8レースの越生梅林賞。C２七・八組だ。
なぜボクにとってのメインかと言えば今の南関で短期免許での騎乗するミカエル・ミッシェル騎手はもちろんだが、加えて浦和所属の女性ジョッキーである中島良美騎手が直接対決するレースだったからだ。しかもミカエル・ミッシェル騎手の乗るブラックテキーラは上位人気が予想されていた。雲一つない素晴らしいお天気のもとでパドックには大勢のファンが駆け付けていた。そしてそこにあらわれたフランスと浦和の女性ジョッキー。
中島良美騎手が乗るシェナノブチは前走で逃げ切り勝ちをおさめていたが今日は残念ながら12頭立ての12番枠。一方のミカエル・ミッシェル騎手のブラックテキーラはこれも先行馬で6番枠、スポニチによれば3番手評価だった。
パドックでは10番のエレガンスヘイローがよく見えた。外々を悠然と回っていた。ブラックテキーラは500キロを超す大柄の身体で堂々と周回。シェナノブチは400キロ前半の小柄の芦毛ながら体を大きく見せていた。
ボクはミカエル・ミッシェル騎手のブラックテキーラの単複を買い、ワイドでブラックテキーラからエレガンスヘイローとシェナノブチとのワイドを買った。しかしなんとブラックテキーラは最後には1番人気となっていた。スポニチでは1番人気が予想されたリワードデュランは吉原寛人騎手から当日の乗り変わりが影響したのかもしれない。
船橋よりもさらに狭い浦和。１周が1200メートルくらいしかない。千四のこのレースは第4コーナー前からスタートを切る左回りだ。大外の中島良美騎手のシェナノブチは果敢に先行策をとるが2番人気のタカラチーターが譲らず並走しながら向こう正面へ進む。ミカエル・ミッシェル騎手のブラックテキーラも3番手で好位追走。
第3コーナーからタカラスチールを振り切ったシェナノブチにブラックテキーラが迫るというボクにとっては最高の展開となった。第4コーナーを回ったところに12という看板がある。1200メートルという表示だ。あと200。13の看板の前までこのミカエル・ミッシェル騎手と中島良美騎手とのマッチレースとなった。
そのままぁ〜〜
しかし、残り100メートルで中島良美騎手のシェナノブチは後続馬に飲み込まれた。ブラックテキーラは見事に逃げ切って1着だったが10番人気のシンボリダムール、3番人気のモリデンワルツが襲い掛かりシェナノブチは5着だった。
女性騎手のワンツーという夢の馬券は残り100メートルで潰えた。中島良美騎手は今日5鞍乗ったがこれがこの日の最後のレースだった。まだまだ大きいレースには乗せてもらえないのかもしれないが、彼女にとってミカエル・ミッシェル騎手と合わせ馬となって追い続けた最後の直線。たった200メートルしかない浦和の直線だがボクにもそして中島良美騎手にとっても長く、そしてあっという間の直線だった。
テレ東の土曜日の競馬番組にも出場した美人ジョッキーはそのルックスだけではなく番組を盛り上げようとするサービス精神も持ち合わせるプロだ。そんな彼女が地方競馬に参戦する。南関の盛り上げに貢献するミカエル・ミッシェル騎手。
中央の藤田菜七子騎手はこの土曜日に小倉で落馬負傷した。落馬後に馬と接触し骨折という事故だった。日本の女性のトップジョッキ―はミカエル・ミッシェル騎手との数々のイベントがあったがそれも不参加となった。ただ、この菜七子騎手の事故に対して福永騎手が貴重なコメントを寄せた。
「毎週毎週レースがある競馬の騎手にとってはいつも減量とレースの繰り返しでなかなか肉体改造などはできない。事故での休養は単に治療リハビリだけではなく、筋肉強化などの肉体改造のチャンスだ。せっかくの休養をポジティブに捉えてどう過ごすかが今後の飛躍につながる」
落馬事故によって騎手生命を絶たれた天才ジョッキーを父に持つ福永祐一騎手らしい励ましのコメントは武豊や横山典弘には望めないように思った。
男女が同じ戦場で戦う競馬。斤量の差こそあれ危険度に変わりはない。
菜七子騎手の事故。ミカエル・ミッシェル騎手の人気。その中にあって戦った浦和の中島良美騎手の今後の飛躍に期待したいと思った。
今日のメインである重賞競走のユングフラウ賞でのミカエル・ミッシェル騎手は最下位に敗れた。
2020年2月19日 越生梅林賞（於 浦和競馬場）
ブラックテキーラ（ミカエル・ミッシェル）
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