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2019年11月19日07:43

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神宮スズメの独り言2019秋〜85〜奇跡の中京

両チームともにもう負けたと思ったはずだ。

中京大中京の先発は松島君。昨日の明徳戦で148キロを全国に披露したエースの高橋君は今日は控えに回ったが、この松島君も165センチと小柄ながら速いボールを持つサウスポー。

しかし制球が悪く、ボールも上ずっている。それを天理が見逃すはずはない。先頭打者に四球を与えると2番の山元君に右中間を破られる3塁打、さらにワイルドピッチで2点を与えた。その後5回までを投げたが毎回安打、そして毎回得点をゆるし6点を失った。

天理の先発は背番号18の達君。身長はなんと192センチだ。しかし彼も制球に苦しみ初回には四球で出した走者を印出君のタイムリーで返され、2回には無死満塁から犠牲フライでさらに1点を追加された。だが、その後の1死2・3塁のピンチを凌いだのは大きかった。3回以降は安定した投球を見せるが5回には2つのエラーが絡んで1安打で2点を失った。

6−4と追い上げ体勢に入った中京は6回からエースの高橋君をマウンドに送った。もう1点もやれない。後半勝負だ。そしていきなり148キロを連発し三振を奪う。神宮がどよめいた。

しかし続く山元君はきれいにレフトへはじき返すと瀬君はレフトスタンド中段に叩き込んだ。2ラン。昨日の明徳戦に続く本塁打。彼の本塁打は打った瞬間にそれとわかるものだ。まだ1年生だ。

これで中京はある程度観念しただろう。頼みのエースが打ち込まれ2点差を4点差とされた。そして6回裏の中京は三者凡退。

しかし7回には無死1・2塁から送りバントと犠牲フライで1点を入れる。だがさらに2つの四球で1死満塁と攻めるも1点止まり。8−5で8回を迎える。しかしここからが中京の底力だった。

連続四球で無死1・2塁。ここで天理は投手に吉岡君を送った。打者は初球こそバントの構えを見せたが、その後はヒッティングの構え。そしてセンター前に運んだ。無死満塁。ここで中嶌君が2塁打で2点、さらに中山君の強いゴロを2塁手がエラー。一気に逆転した。

そして9回の表の天理は連続三振。2死となった。もう天理はここであきらめたはずだ。だが打席にはこの試合で2本の本塁打を放っている河西君。彼の打球は快音を発してライトスタンドへ向かっていく。距離は充分。あとは切れるかどうかだ。1塁塁審の右手はグルグルと回った。同点・・・・

延長か・・・

しかし9回の裏。エラーが2つ絡んで2死満塁。ここで中嶌君の打球はライト前に弾んだ。サヨナラ・・・・

中京は持っている。明徳に続いて天理も6つのエラーを犯した。中京は10点を挙げたが天理の投手陣の自責点は5。あの蘇った伝統のユニフォームが相手に与える力なのだろうか。

純白に詰襟。古いファンには懐かしくそして新しいユニフォームが神宮で躍動する。



2019年11月18日 第50回明治神宮野球大会 高校の部 準決勝(於 明治神宮野球場)
天理
211 112 000 = 9
110 020 141x = 10
中京大中京

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