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2019年10月21日10:00

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神宮スズメの独り言2019秋〜48〜神懸かった慶應

明治の森下君が1回戦の登板を回避したのは体調不良だったことは今日の新聞で知った。それを知ったからか今日の森下君はよくは見えなかった。もちろん、ドラフト1位で指名される投手だ。初回慶應は2死1・3塁のチャンスを作ったが、正木君を3球三振に取った3球目、153キロの外角低め一杯のボールはさすがだと思った。

しかし、その前には捕手がジャンプしても取れないようなボールで進塁を許した場面もあった。変化球がホームベースの手前でワンバウンドするような投球も目立った。

慶應はこれまで20イニング無失点の森田晃介君が先発。明治の打者を速いカウントから凡打を繰り返すのとは逆に森下君は無失点に押さえながらも粘る慶應打線に投球数も増える。

しかし先制したのは明治だった。先頭の陶山君は絶妙なセーフティバント。捕手の郡司君はその打球を取り1塁へ悪送球。その後北本君の1塁線を襲う強烈な打球は大きくバウンドを変えた。2塁打となって明治は1点先制した。

明治は投手を5人しかベンチにいれていなかった。森下君が投げる以上は完投が基準なのかもしれないが、体調が思わしくないのならこの人選はどうかと思った。慶應の粘り強い攻撃に投球数が多くなる森下君。慶應が完封されるとは思えなかった。

5回の裏の慶應、先頭の瀬戸西君が死球で出ると送って2塁へ。2番の1年生下山君は詰まりながらも右中間に運んだ。この日2本目の2塁打で同点。

大阪桐蔭出身の立教山田君と慶應高校から大学に上がった下山君はともに昨年春夏連続で甲子園に出場した1年生だ。そしてその二人が4割越えで首位打者を争う。

慶應は9回1死を取ったところで森田君から増居君に投手を代えた。被安打4、失点は1だがエラーが絡んだため相変わらず自責点は0だ。そして増居君は添田君を打ち取るとさらに石井君をマウンドに送り死球を出したが喜多君を三振に取った。

そして9回裏2死、第1試合に引き続き延長入りかと思われた。慶應が投手を2人も代えて時間を要したため延長入りした場合はラグビーの日本対南アフリカの試合を自宅でテレビ観戦するには間に合わない。周囲にもイライラしている人が見受けられた。

しかし、小原君が2塁打で出塁。そして投手の石井君に代打の橋本典之君が送られた。威力の真っすぐで押してくる森下君。ファウルがバックネットに突き刺さる。追い込まれたら得意のスライダーかスピードのあるカットボールを使って三振を狙ってくる。橋本君には厳しいかと思われたが彼の放った打球はバックホーム体勢のセンターを越えた。サヨナラ・・・・

森下君は調子の悪い中よく投げた。試合を作れる能力は1位指名だけのことはある。しかし、慶應のこの神がかった強さはどうだろう。橋本君はこれで2打数2安打で打点1、代打成功率は100%だ。しぶとい小原君や瀬戸西君などプロ入りが決まった選手たちはもちろん、この脇役たちの活躍は優勝を予感させる。

早慶戦で1勝すれば優勝。しかし狙うは10戦全勝優勝。東大を除く5大学が1度ずつ成し遂げているこの偉業を最初に達成したのは昭和3年の慶應だ。育成を含む4人のドラフト指名を受けた慶應が令和最初の全勝優勝をその元年に達成できるかどうか。優勝しても早慶戦では勝ち点を落とすことのおおい慶應だが、ラグビーワールドカップ決勝の日は横浜だけではなく神宮も満員になるだろう。



2019年10月20日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第6週2回戦(於 明治神宮野球場)
明治
000 100 000 = 1
000 010 001x = 2
慶應義塾

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