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2019年10月19日21:26

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神宮スズメの独り言2019秋〜45〜4年生の勝利

ドラフトが終わったあとの最初の六大学野球。明治の先発は森下君ではなく伊勢君だった。

横浜ベイスターズに指名された伊勢君に対して、明治の応援団は「よこはま、い〜せ」と試合前の声援を送った。しかし先攻の慶應に対して先頭の中村君に四球、送りバントのあとソフトバンクに指名された柳町君にはバックスクリーンに叩き込まれた。この後1安打と2つの四球を与えたが何とか凌いだ。

プロ指名を受けた明治の第2エースの伊勢君は今日の全勝の慶應との1回戦で先発起用された。主将で1位指名を当然のように受けた森下君は先々週の法政戦で代打でも起用され、その後外野の守備にまでついたが敗れ、優勝戦線から完全に脱落した。その時の敗戦投手が伊勢君だったのだ。4年生として最後のシーズンだ。伊勢君の先発はその意地に期待したのかもしれない。

一方慶應の先発はプロ志願を出しながら指名漏れの高橋佑樹君。彼も思い通りの投球ができなかった。これも先頭を四球で出すと盗塁にタイムリーと2人で1点を返された。その後、強烈な1塁ライナーと盗塁失敗で2死までこぎつけたが喜多君へはストレートの四球さらに和田君には2塁打を浴びてさらにピンチ。何とか原田君を打ち取って2−1で初回を終えた。

しかし、その後は両投手ともその後は本領を発揮する。伊勢君は2回に安打を打たれるが4回まで無失点。高橋佑樹君も3回には2安打を浴びるが2回と4回は三者凡退。

そして5回の慶應。柳町君の安打に中日から指名を受けた郡司君がライトフェンス直撃の2塁打で無死2・3塁。そこでワイルドピッチと犠牲フライで2点を追加した。4−1・・・

スタンドにはラグビーのアイルランドサポーターも訪れた。今夜のニュージーランド戦までの時間潰しだろうが、日本の野球というスポーツ文化をどうとらえただろうか。日本独特の組織だった応援。そして相手を尊重する球場の雰囲気。

ラグビーワールドカップを見ていて外国チームがどれだけ日本の文化にふれ敬意を表するかということがとても印象的だ。アイルランドサポーターは神宮まで足を運んでくれた。日本のスポーツファンも海外で行われる大会に応援に行った時にはその地域の文化を肌で感じ、そこに敬意を表する、そんなふうでありたいと思った。

慶應は6回1死を奪ったところで高橋佑樹君から高橋亮悟君に交代。7回8回は楽天から指名を受けた津留崎君が投げ、最終回は石井君が締めた。高橋佑樹君はこれまで3カードの1回戦ですべて先発しながら勝ち投手の権利が得られないまま津留崎君が継投し勝利投手となっていた。今日は6回1/3を投げて試合はリードしたまま勝利投手となった。

慶應は4年生4人のリレーで勝利。明治は1年生を多く使って来季を見据えたが捕手の蓑尾君はワイルドピッチやファウルフライを捕球できないなど与えられたチャンスを活かせなかった。慶應はこれで無敗の7連勝。明日の明治は森下君であるはずだ。春の日本王者の主将はこのままあっさりと慶應に勝たせてはくれないだろう。

しかし、それに勝ってこそ慶應は優勝の資格がある。東大戦だけを残す法政は8勝2敗の勝ち点4は確実。慶應は有利と言いながらも精神的にはまったく有利ではない。何度早慶戦で優勝を逃したことか。昨年秋に膝から崩れ落ちた早慶3回戦を忘れてはいないはずだ。意地がぶつかりあう明日の明治慶應。4年生最後のシーズン独特の決戦。息が抜けない試合になることは間違いない。



2019年10月19日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第6週1回戦(於 明治神宮野球場)
慶應義塾
200 020 000 = 4
100 000 000 = 1
明治

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