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2019年10月15日08:20

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襷の力2019〜1〜アメリカ人の姿

IVYリーグ選抜のアンカー、ダニエル・ネスタ―選手がゴールするシーンがテレビに映った。13位のゴールだった。國學院の初優勝に沸き起こる歓喜の中でテレビがとらえたシーンだった。

そしてそのランナーはゴールするとすぐに振り返り今まで走って来たコースに向かって深々と頭を下げたのだ。

お願いします、ありがとうございました。勝敗やその出来不出来に関係なく礼に始まり礼に終わる。日本人の心に宿るその精神はラグビーワールドカップを通じて世界に広がりつつある。

例年になく激戦となった今年の出雲駅伝。史上最強と言われた國學院がどこまで強豪校に迫るかという予想は確かに戦前から言われていた。しかし、青山や東海、東洋、駒澤という歴戦の猛者たちが持つ駆け引きに勝つのは困難かと思っていた。そして1区から5区までは区間5位が3人、3位が2人。それでもチームは4位でアンカーに繋いだ。そしてアンカーの土方君が区間賞でトップに躍り出る。

競り合っていた青山学院を一気に離すと前を行く東洋に追いつき、更に追いついてきた東海とともに2位グループを形成すると、残り1キロでこの集団から抜け出し逃げ切りを図る駒澤を逆転した。

スピード駅伝と言われる出雲は間違いなく先行有利だ。それを好位差しで勝つ堂々たる優勝。大八木監督と前田監督の師弟対決。そして関西の雄、立命館の初入賞。

令和に入ってさらに激戦度を増し、面白味も大きくなる大学駅伝。箱根駅伝から東京五輪のマラソン選手が生まれさらに注目される大学駅伝。

しかし最後に見せたアメリカの無名大学生の姿。彼らが目標とした順位やタイムは知らない。彼らなりにこの大会がうまくいったのかどうかも知らない。だが、走り終えた彼はコースに向かって礼をした。高校駅伝でも意識も朦朧としてふらふらになりながらもゴール後に礼をする選手を多く見かける。

新しいトレーニング技術やモチベーションアップの指導方法ももちろん大切だ。しかし、日本人であるがゆえに持ち合わせている精神だけは忘れてはならないということをこのアメリカの大学生は教えてくれたような気がした。



2019年10月14日 第31回出雲全日本大学選抜駅伝
        (出雲大社正面鳥居前〜出雲ドーム前 6区間45.1キロ)
優勝 國學院大学
2位 駒澤大学
3位 東洋大学
4位 東海大学
5位 青山学院大学
6位 立命館大学
7位 帝京大学
8位 順天堂大学
9位 拓殖大学
⒑位 法政大学

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