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2019年09月22日06:44

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神宮スズメの独り言2019秋〜18〜勝利の方程式

第1週の早稲田戦で連続完封で勝ち点を挙げた法政。第2週の相手は立教だ。

均衡が破れたのは5回の1死だった。得点が入ったという意味ではない。初めての走者が出たのだ。法政は朝山君、立教は田中誠也君の先発で始まったこの試合は4回までお互いにパーフェクト。5回裏1死で法政の打席には福田君がいた。

法政の主将対立教のエースとの対戦。お互いに大阪桐蔭出身の4年生だ。第1打席ではファウルで粘る福田君を最後は空振りさせて力でねじ伏せた田中誠也君。だが、第2打席のこの回ではレフトへはじき返されて2塁打。続く毛利君にも安打を許し1死1・3塁のピンチを招いたが、ここからが田中誠也君の真骨頂だ。三振とボテボテの1塁ゴロに仕留めて無失点。

立教はそのお返しにとばかりに6回の表、2死から田中誠也君が安打を放った。試合はそのまま早いテンポで7回の裏。田中誠也君は両軍を通じてこの試合初の四球を与えると、福田君にまたしても2塁打を浴びる。1死2・3塁のピンチで立教は中崎君をマウンドに送った。だが、毛利君の打球は前進守備の外野陣の間を抜く3塁打。2−0・・・・

完全試合とかノーヒットピンチングなどというより、しぶとい投球が信条の田中誠也君。スタミナもあるはずだし今日は涼しかった。もう少し続投でもよかったような気もするが、これは監督の判断であり外野がとやかく言うことではない。

立教も意地を見せ8回表に先頭の江藤君が2塁打を放ち金川君にもライトへの鋭いライトライナーに倒れると、1塁側法政応援団から「新井だ、新井」という声が飛んだ。

早稲田に連勝して意気上がる法政応援団はよくわかっている。被安打2でこの2人の走者しか許していない朝山君を新井君に交代させよと言うのだ。早稲田戦でも切れのあるボールを投げるサウスポーの荒井君が繋いで最終回は三浦君が押さえるという継投策がはまっている。

法政の青木監督はこの声に応えるように新井君をマウンドに送った。結果はこの後の2人の打者はともにボテボテの内野ゴロ。宮君は3塁ゴロで間一髪アウト。代打の伊藤君は2塁ゴロで間一髪のセーフだった。1点を返す立教。だがこれまでだった。

最後は三浦君に3者凡退に抑えられ法政が開幕3連勝を飾った。この3試合で失点は内野安打による1点。打たれた安打は11本だけだ。後ろに新井君三浦君が控える継投策は法政の勝利の方程式となっている。そしてこの勢いは止まりそうもない。

立教も勝負強さを見せた。3安打無四球無失策に押さえられながら1点をもぎ取った。その執念の内野安打を放った伊藤君は岩手県の高田高校の出身だ。ボクが被災地巡りをしている時に立ち寄った陸前高田市。高台に建つ高田高校の3階立ての校舎まで津波に襲われたと聞いて絶句したものだ。まだ復興が終わっているとはとても言えない街の姿を思い出した。

根性の内野安打。粘り強い東北の人が持つ気持ちの強さを感じた。



2,019年9月21日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第2週1回戦(於 明治神宮野球場)
立教
000 000 010 = 1
000 000 20x = 2
法政

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