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2021年05月23日07:19

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「型の模倣と拡散」は面白いわ

吉野家が紅生姜を付け合わせにしたのはチェーン展開後。
それまでは沢庵、白菜漬け、福神漬け等々から、あれこれ変えて提供していたようである。
というか当時の日本人は、食卓に数種の漬物が必須で、そっちを主体にして食べてるようなものだったから。
(福神漬けだけで夕飯を食べる、植木等の歌があるね)

で、チェーン展開の折に紅生姜だけになった。
効率化のことを念頭に置いたのは想像に難くない。
味以上に効率化。おなじ手法をどこの土地でもすぐにやれること。バイトでもすぐに仕事ができること。

しかしTVCMが始まり
「ひとすじ〜80年〜」「明日はホームランだ!」
をやった時、視聴者はこう解釈した。

「テレビで宣伝してたから一流」
「話題の食事をしておかなければ笑われる」
「最新流行に乗らなければ、つまはじきにされる」

ええと、こだわりの老舗の、伝統和食の一品がブームになっている、と解釈したのよ。
よって、家庭のそれのように

「なんだ?沢庵ねえのかよ?」

とは言われない。場違いな最新流行の店におずおすと来店して、おごそかに食べ、家に帰って

「うーむ、うまい! 吉野家は伝統の味を守っているね」

とかなんとか、味のわかる男を演じたりしちゃってたのである。
乗り遅れず、最新の側につけたんだから。
有頂天でベラベラ語りたくなるものなのだ。
吉野家にあるものは、何から何まで「型」
もう決まっちゃってんの!

面白いのは、それがヒットして他業種が参入してきた時に「まるごと模倣した」事だ。
差別化という考え方は当時はまだ洗練されておらず、ほとんどそのままを真似るしかなかったからだ。

お客の側もまた
「もうコレって決まっちゃってんの!」
とばかり、それを様式と受け取ってしまっていたから、仮にライバル企業が紅生姜をやめて沢庵にしていたら
「ふざけんな、紅生姜だろ?常識で考えろよバカ!」
になった可能性が高いね。

というわけで、後発のほうが新メニューを先行できて、吉野家のそれがあんまり話題にならないのって、やっぱ「先行者の呪縛」だなーって気がする。
様式を作った側は、つまり聖書になるからね。おいそれと書き換えられないんよ。
やったは、信者の方が怒る(笑)
「ワシらは今まで通りがええんじゃ!」
てね




吉野家、焼失・倒産・BSEも乗り越え120年… “単品だけで勝負できない時代”でも牛丼に懸ける矜持
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