こいつの言う「(自分の創作を)パクられた」は、きっと事実を伝えてないだろうな。
(こいつからは)そう見える部分があるとしても、それだけでは動機にはならないでしょ。
京アニに相手にされなかったこと。
仲間として迎え入れてもらえなかったこと。
犯人の怒りはそこに焦点が向かってる。
「お金と地位と栄光」とかだったら、他のどの世界へでも目を向けることができただろうが、そうはならない。こいつの願望はそうではないからだ。
「このイヤで大嫌いな現実から逃げ出し、理想とする世界へゆく」これが望みだからだ。
犯人は「京アニが作った二次元の世界」に気持ちを向けてしまった。
たぶん、現実の世界に「キレイなもの」がなんにもなかったからだ。
現実の方に夢を持てない男が、フィクションに心を預けて生きてる。
そして、そのフィクションの作り手たちの、一員となることを夢見るようになる。
能力を・・・つまり資格を・・・「自分を」認められて、同じように能力を(資格を)持つ者たちから迎え入れられる。
「本来の俺がゆくべき場所」と、自分勝手に夢を見た。そこへたどり着くこと。
それが犯人の望みだったんだ。
で、じっさいには真逆の評価が下される。
提出した小説は、なんの扱いも受けずに「その他のものと同じ」とされてしまった。
犯人にとっては「夢見た場所へのルートが寸断された」事になる。
もうこの犯人は・・・彼は・・・ここで死んでるのだ。
こういう感じ方をする者は、それを絶たれたら、精神的には死ぬ。
だからガソリンを撒いたのだ。
「俺の行くべき場所への道を遮った」からだ。
その対象が、その求めたものそれ自体であるところに、犯人の混乱が見て取れる。だって、これからガソリンを撒いて心中しようとする男が、最後に歩いた場所は「そのアニメ作品ゆかりの、いわゆる聖地」なのだから。
だいたいこういう事なのだろうなと、俺の中では想像が固まってる。
単に「こうだろうな」と考えてるだけで、事実は供述からわかってくるだろうな。
■京アニ放火殺人、青葉容疑者を事情聴取 京都府警
(朝日新聞デジタル - 11月09日 11:54)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5857838
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