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2019年09月17日22:01

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ゲーム依存について


講演会にいってきました。当日は挨拶後に某K病院の社会福祉士・精神福祉士の方がスライドを使った講演会、後半は依存症当事者のお話、質疑応答といった流れ。

外国ではゲーム依存ってネット依存も含むらしい(意識高い系発言)です。これから知らない人にドヤ顔で話すと思うとワクワクする反面、鼻持ちならない奴だというのが自分のことながら思います。

さて、そんな講演会でしたが個人的には満足不満足に関しては3:7といった具合。

まず満足な部分についてはゲーム(ネット)依存における現状といったものを目の当たりにできたことです。勿論、分野的にはまだまだ臨床が足りておらず、大陸に比べたら対応が遅く感じるのは仕方ない部分。某K国とかは問題最先端だし、そこと比べれば仕方ないことかと。

ついでにいえば講義中の内容は時間>金額といった観点で比率が置かれている感触。

ゲームやネットに支配されている時間の問題視が強かった印象。課金額については印象が薄かったような気がします。

扱われ方としてどうしても日本製のアプリゲームの特徴である「ガチャ」はギャンブル扱いとなるためにその部分にピックアップするならもっと細分化した講演会にいく必要があるのかもしれませんね。

昨今のゲーム課金問題におけるものを挙げるとするならば。

VIP方式(課金額によって受けれるサービスが増える)
ガチャ方式ー有償割引ガチャ(一日一回有償のサービスのみ割引)
       −ピックアップガチャ(特定のキャラクターや装備等の輩出率が上昇)
       −フェスガチャ(最高レアリティの輩出率が上昇)
       −BOXガチャ(天井システムを採用し、全体数を回せば必ず出るという方式。また全体数も回した回数減るために回すごとに輩出率があがる仕組み)
       −STEPガチャ(一回目と二回目では異なるサービスを受けることができる仕組)

多分、挙げればキリがないほどに多様化しているガチャワールド。そりゃガチャ破産なんて言葉が生まれてくるのも仕方ないレベルの物事。

こういう話はあまりなかった印象があります。

メインのお話はMMOやFPSにおける時間を支配されている部分における時間のコントロールについてが殆どだったかと。

もしかしたら課金についてのお話はギャンブルと取り扱われているのかもしれませんね。

個人的に気になって質問しようとしたけどできなかった部分。



・支援者側と回復者側から見える認知の歪みについて

依存症は否認の病気ですので、当時は否認していた部分と傍から見ていて気づく認知の歪みの部分と言うのは再発防止を心がける上で重要になるために聞きたい部分の一つでした。特に回復者から見える認知の歪みという部分は当事者同士、共同研究して聞きたい分野のお話。


・ADHD(注意欠陥多動性)の発達障害がゲーム依存に深く関わるのは理解できた(レスポンスが早いために待つのが苦手なADHDには適している)けれどもASD(自閉症スペクトラム)はどうなのかについて。

同じ発達障害でもLD、ADHD、ASDとありますがその中でもASDと呼ばれる発達障害とゲーム依存の関係性について。そもそもがASD自体が二次障害として強迫性障害があげられるほどには関係があるのでここも密接な繋がりがあるのかもしれません。けれども数値化されるほどの情報はなかったので詳しく知りたかった部分。


・世代間におけるゲームやネットというものに対しての認知の差と依存症と健常者の認知の差においての世代間を含めたお話。

これについては聞くというよりも書籍などを読んだがいいですね。凄く気になります。



個人的に面白かった話は二時間勉強して、三時間ゲームをしたら勉強をまったくしない子よりも成績が落ちるといった例え話。

所謂、脳への学習定着率の低下についてなんですが依存症という部分を含めると思考の曇りなどといったPAWの社会・心理の二つの要因における反応などを考えてみると当事者側からしてみればなんとなく理解てきなくもないです。勿論、それだけではなく脳への直接的なダメージもあるのでしょうが。

個人的にはICD−11が発行される2022年くらいまでには専門病院におけるゲーム依存の基礎の部分と一般認知度の齟齬が少しずつ解消されればいいなぁと思います。
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