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2021年10月21日18:38

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「錆釉 色絵 四方襷文 小皿」

 今回は、「錆釉 色絵 四方襷文 小皿」の紹介です。


写真1: 表面

写真2: 側面

写真3: 裏面



生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期(1650~60年代)
サ イ ズ : 口径;14.6cm 底径;6.4cm 高さ;3.2cm




 なお、この「錆釉 色絵 四方襷文 小皿」につきましては、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で既に紹介しているところです。

 そこで、次に、その時の紹介文を再度掲載することをもちまして、この「錆釉 色絵 四方襷文 小皿」の紹介とさせていただきます。





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              <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー216 古九谷様式錆釉色絵四方襷文小皿 (平成28年5月1日登載)
 

 これは、「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」とよく似ている。

 「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」の方は、色絵部分が唐草文になっているのに対し、この小皿の方は、色絵部分が四方襷文になっている。

 かなりの薄作りで、造形はシャープである。 

 写真でも分かるように表面にはゆったりとしたロクロ目が見られる。更に、小皿を斜めにして見てみると、それがはっきりと見てとれる。
 ということは、これは、型作りではなく、ロクロをひいて作られたものであることが分かる。

 「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」の方の錆釉部分は、いかにも錆釉といった感じで、渋い味わいであるが、この小皿の錆釉部分は鮮やかな色合いであり、錆釉というよりは、赤茶色の上釉といった感じである。

 高台内には二重角福の銘があるが、明るい赤茶色の錆釉の上に赤い色絵で描かれているため、目立たず、注意して見ないと見落としてしまいそうである。


  江戸時代前期(1650〜60年代)  口径:14.6cm  高台径:6.4cm



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*古伊万里バカ日誌145 古伊万里との対話(錆釉色絵の小皿) (平成28年5月1日登載)(平成28年4月筆)   


登場人物
  主 人 (田舎の平凡なご隠居さん)
  吸 坂 (古九谷様式錆釉色絵四方襷文小皿)



・・・・・プロローグ・・・・・

 待ちわびた桜も終り、時は、田植えの時季へと進んでいる。それが過ぎると、今度はジメジメとしたツユが待っている。5月は、一年中で一番良い時季かもしれない。
 主人は、清々しい日々が続く或る日、何やら押入れから古伊万里を引っ張り出してきて対話をはじめた。

 
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主人: 5月はいいね。清々しいね。でもね〜、お前を見ると、或る過去の出来事を思い出してしまって、気持ちがブルーになるんだよ(><)

吸坂: 過去にどんなことがあったんですか?

主人: うん。お前のような手の物は、昔は古九谷吸坂手と言って珍しかったし、人気も高かった。当然値段も高く、私のような者の手の届くようなものではなかった。
 ところが、どういう風の吹きまわしか、今から約15年程前の平成12年の暮れに、お前とよく似た古九谷様式の錆釉色絵の小皿が我が家にやってきたんだ。しかも、5枚揃いの無疵で! それは、「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」に載せてあるやつだ。また、それとそっくりな物が「柴田コレクション此廖丙寛豸立九州陶磁文化館 平成10年7月刊)の「図311」(192頁)にも載っているよ。
 その「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」に載せているものは、お前とはちょっと違って、色絵の部分が唐草文になっているんだ。お前は、その部分が四方襷になっているという違いはあるが、お前とは非常によく似ているよね。
 私は、やっと手に入れた吸坂手なものだから、嬉しくて嬉しくて、何時でもすぐに手に取って鑑賞できるようにと、常に身近に置き、眺めたり、さすったりして楽しんでいたんだ。ところが、そのことが、思いもよらない不幸な結果を招くことになってしまった(><)
 買ってきて数か月が過ぎた頃の或る日のこと。かなり酔って家に帰ってきた。それまで、毎日のように、帰宅すると「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」に載っているものを手に取っては楽しんでいたので、その日も、いつものように手に取って楽しもうと思った瞬間、かなり酔っていたので体勢が崩れ、手元も狂い、その5枚組無疵のものの3枚に疵を付けてしまった(><) 悔んでも悔みきれない痛恨事だった(涙)。
 それでね、その時、私は、その5枚組の吸坂手に約束したんだ。「その罪滅ぼしのためにホームページを開設し、全世界に向けて古伊万里の美を発信してあげるから許してくれ!」と。その辺の事情については、「2019年11月29日付けで紹介した「伊万里銹釉小皿」」の説明の中で、既に書いているところではあるがね。

吸坂: そんな事情があって、このホームページは開設されたんですか。 

主人: そうなんだ。その時は、コンピューターのことなどほとんど知らなかったから大変だったよ(-_-;) 五十の手習いならぬ六十の手習いだった。猛勉強して、やっと、平成13年10月8日に開設できた。それによって約束を果したから、吸坂手も許してくれていると思うんだ。 

吸坂: それだけ努力したわけですから、5枚組の吸坂手さんも許してくれていると思いますよ。

主人: そう言ってくれると救われるよ。ありがとう。
 そんなわけで、古九谷様式の錆釉色絵の小皿に遭遇すると敏感に反応してしまうんだよ。お前とは、約5年前の平成23年の6月に出会ったんだが、即刻買うことに決めたんだ。私が疵付けてしまった5枚組の吸坂手にかなり似ていたこともあったからね。

吸坂: まだ、疵付けてしまって申し訳ないという気持ちを引きずっているんですね。

主人: そうだね。地震などの天災で疵付けたのならいたしかたないが、自分の不注意、しかも酒に酔ってのことでは申し開きが出来ないからね。

吸坂: 私は1枚だけですか。

主人: そう。1枚だけだよ。昔は、十客分、二十客分と揃っていたんだろうけれど、今では、それらはバラされてしまっているね。5枚組を手に入れるなどということは、ましてや、5枚組の無疵のものを手に入れるなどということは、夢のまた夢というところだろうね。

吸坂: それを聞きますと、またまた、5枚組を疵付けたことが悔まれますね。

主人: それを言ってくれるな・・・・・(涙)。 トホホ・・・・・。



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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年10月22日 14:00
    きえさん

    イイネをありがとうございます。

mixiユーザー

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