この器は、４年程前に骨董市で買ってきたもので、我が家にやって来た古伊万里の内では、比較的に日の浅いものです。
写真１： 古伊万里様式染付菊牡丹文蓋物（菊文の面）
製作年代：江戸時代中期 口径：15.5cm 高さ：12.0cm
この器には、塗り蓋が付けられ、あたかも水指であるかのように見えますが、本来は蓋物として作られたものです。鉢として作られたものでもなく、香炉として作られたものでもなく、はたまた火入れとして作られたものでもなく、勿論、水指として作られたものでもありません。
そのことは、次の写真から分かりますように、この器の口縁付近の内側が釉剥ぎされているところから分かります。
写真２： 牡丹文の面（ 菊文の面の反対面）
ところで、この蓋物には、今は失われてしまっていますが、元は、どのような蓋が付けられていたのでしょうか。ちょっと、気になるところです。
それで、佐賀県立九州陶磁文化館発行の「柴田コレクション展」で調べてみましたら、この蓋物に近いと思われる蓋物の写真をみつけましたので、その写真を下に載せておきます。
この蓋物に近いかどうかは保証の限りではありませんが、概ねこのような形の蓋だったのかな〜と想像はできますね。
写真３： 柴田コレクション展（�� ）
左：柴田コレクション展（�� ）の516 右：柴田コレクション展（�� ）の517
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