兵器としての情報戦

最近、朝起きて、TV点けると、どの民放も、廃墟に為ったウクライナの都市と、泣き叫ぶ子供や女性の映像とかばっか。で、報道対象が切り替わって、メジャーの大谷選手の活躍にフィギァにアカデミー賞。

まるで、地球上には、「戦場の地獄とセレブの天国だけしか、存在しない」と、勘違いしそーに為るよなあ。てか、これでトラウマに為ったり、精神に変調来す人、随分増えてんじゃねーか？

で、ぼんやり画面眺めながら、こないだふと疑問を抱いたコトなんだが、現時点では、ウクライナの民間人の死者は、1300人以上。軍事侵攻したロシア軍の兵士の死者は、ウクライナ政府やNATO加盟国側の発表では、7000〜15000人。あ、一応ロシア政府は1300人程度と発表してる。

だとしたらロシア軍は、「随分、間抜けで臆病な軍隊」と為るね。

民間人の10倍に達する犠牲を出してるなんて、武装した軍隊には有り得ねえので。

ま、民間人の死者やロシア軍の損害は、毎日メディアで俺達は目にしてんだが、唯一我等が知らされてねー数は、たったひとつだ。そいつは、「ウクライナ正規軍の、正確な損害」さ。

実は、俺、ウクライナのロシア軍の軍事侵攻の直前に、「NATOの弊害」に関しての、日記書いたんだが、正直、ここ迄の、大規模侵攻に為るのは、予想外だったよ。

でも、今は、さも有りなんと思う。プーチンは別に、戦争大好きな狂った独裁者では無いからね。

ソ連邦崩壊時に、旧東側がNATOに対向して結成した、ワルシャワ条約機構も崩壊して、早35年。当事、12ヶ国だったNATO加盟国は、今じゃ「30カ国」だもんな。

これだけの数の国が、国内のドコにも、米政府の要請だか命令で、軍事基地を設けられ、米国製の核兵器を何時でも配備可能で、しかも、加盟国のどの国とも、ロシアが軍事的接触や衝突がもし起きれば、その全加盟国が、即、ロシアに宣戦布告と全面攻撃が出来るのだからさ。

そして、モスクワに最短距離の国境線を有する、ウクライナでは、中東や香港とかで多発した、CIA主導の「カラー革命」に拠る、暴力革命が生じて、旧西側が「腐敗してた」と喧伝する、選挙で選ばれた大統領が、失脚・亡命し、当事のアフガンとか同様の米国の傀儡政権が誕生した。

勿論、現在のゼレンスキーもその類。彼等は一度も民主的な選挙を得てねーので。

プーチンは最初は、話し合いを持ち掛けた。こいつが、「ミンスク合意」って、ドイツやフランスを立ち会わせた「公的な国家間の合意条約」さ。

内容は、「ウクライナ東部2州への、ロシア系住民の虐殺を辞めろ」「軍事的に中立でいろ。NATOに加盟するな」。代りに、「ゼレンスキー政権を認める」だった。

で、これがゼレンスキーは全て反古にして、「NATOに加盟する。核兵器も生物化学兵器も開発・所有する」と、国際社会に公言したのが、今回の軍事侵攻の理由だろーな。

プーチンは、ゼレンスキーと違い、選挙って国民の審判を仰いで、その地位に有る。だから彼には、核戦争の先制攻撃から、自国民を護る義務が生じる。

ウクライナへの軍事侵攻は、それで決定されたと思う。

但し、プーチンは、ウクライナ全土の軍事的占領を求めてない。

19万の侵攻部隊は、それを象徴してる。本気で、彼がウクライナ占領を望んでるのなら、その10倍の歩兵を、予備役動員で対応してる筈。

現在、ウクライナ国内に侵攻してるロシア軍は、所謂「装甲部隊（戦車装甲車やトラック等で移動する、徒歩の兵士が皆無の兵団）」だ。

空挺やコマンドとかの特殊部隊は一切動員されてねえ。

ならば、プーチンの軍事目的は、「現時点で、ほぼ達成しつつ有る」かもね。

別に、キエフの陥落とか、どーでも良いんだろーな。ウクライナ正規軍の壊滅と東部2州の独立が成功すれば、とっとと戦争止めて撤兵するね。

ま、ウクライナ軍の、空軍や機動予備戦力（反撃に必要な装甲部隊）は、殆ど壊滅してると思う。

ゼレンスキーが、NATOに、「戦車や航空機を送ってくれ」って叫びは、そいつを証明してるよ。

兵士が携行可能な、スティンガーやジャベリンとかの、対空・対戦車ミサイルの供給は、殆ど、現地では役に立ってねえらしい。

前者は、アフガン戦争では、低空飛行するハインド地上攻撃ヘリには、かなり有効だったが、今やロシア軍は、ポーランド国境近くの、これ等の軍事物資集積所への、ロシア国内からの、超音速弾道ミサイルの集中攻撃には、殆ど無力だった。

そして、後者はもっと悲惨だ。対戦車ミサイルを発射した兵士は、瞬時にロシア軍の砲撃対象とされる。彼等が民間人に紛れ込み、アパートとかの一室から放てば、当然反撃を食らう。

所謂「人道回廊」で、ロシア軍側が、非武装の民間人を、ロシア国内に移送してるのもそれが理由だ。

誰だって、非武装の民間人を殺したくねーもん。

現実に侵攻したロシア軍は、西側の抜かす、気化爆弾やクラスター爆弾や白燐弾を一切使用してねえ。

そして敗走する側は、多くは「焦土作戦」を採用する。民間人の盾に隠れて、ゲリラ攻撃をする側こそが、戦時国際法に、余程抵触してる戦争犯罪かもと。

今、避難民に紛れて。戦闘に参加してるのは誰か？だが.

ところでゼレンスキーは、今も、キエフに居るのかねえ？存外、とっくにポーランドとかに亡命
してて、セットの中だけで、「徹底抗戦」を、世界に呼び掛けるだったりしてな。

だってよ、18歳〜60歳迄の野郎に、「国外脱出を禁じて、兵士に為れ」なんざ、本当にどーかしてるので。

我等は再び、考えるべきだよ。

ま、プーチンは、ウクライナ軍が壊滅したのを確認出来たら、「即、東部2州以外から、撤兵して、戦争を終わらせる」だろーぜ。

まあ、停戦協定の結果、早晩、戦争は収まるんじゃねーかな。

でも、今回の軍事侵攻が、最大の問題を生じたのは、「この国のリベラルの、完全な二極化の分断」かも知れねえ。

・・取り敢えず、我等はどっちに組すべきか。少なくともバイデンの抜かす、「ロシアが生物科学兵器の使用」は、流石に悪意に満ちたデマだと思う。寧ろ、こいつはNAT０の先制攻撃理由付けだったりもする。悲惨を極めたイラク戦争は、それで、生じたのだかさ。

てーか、ウクライナ戦争の民間人の死者の、3倍くれーの自殺者が、この国では生じてる。

その多くが、「庶民とセレブとの、絶望的な格差が原因」と、手前は踏んでるんだ。

ま、この戦闘の結果はどーあれ、ロシア軍は、早晩撤退して、ウクライナに平和」は戻るんじねーかなあ。