常識的な事実とは

てか、今回のウクライナ情勢なんだが、まるで、フェイクニュースのてんこ盛り、若しくはメガ盛り状態だよな（溜息）、

まあ、検証してみっか。

まず、ジュネーブ条約に抵触する兵器を、ロシア軍は使用してない。「気化爆弾」は、兵士より民間人を大量に殺しちまうし、「クラスター爆弾（空中散布される対人地雷）」も同様だ。特に後者は、散布後に、不発弾を子供が拾い、爆発事故が増加するし、自軍の歩兵にも損害が出るんで。

ついでに、「要人暗殺目的の、民間派遣会社の傭兵部隊」ってのも悪質なデマだ。軍産複合体に半ば民営化された米軍（拷問専門の派遣会社が存在する）と異なり、ロシア軍は民営化されてねーし、もしそんな目的が存在するなら、プーチンは、自軍や警察の特殊部隊とかが動員される筈。

因みに、気化爆弾もクラスター爆弾も、ついでに民間傭兵会社も、これを戦場で使用したのは、人類史上米軍だけ。場所はイラクとかの中東だ。

原発が攻撃されてると、旧西側メディアは喚いてるけど、事実は「攻撃ではなく、制圧や占拠」さ。原発施設での戦闘は、ロシア側は望んでねえし、第二のチエルノブイリや福島なんてえ事態は、国土の大規模汚染や、その後の住民生活に悪影響を長期に齎すので。

そもそも、今回の軍事侵攻は、ゼレンスキー政権が、ミンスク合意を無視した結果、生じたんで。

じゃあ、その合意内容なんだが、まず８年間に及んだ、東部2州のロシア系住民に対する、虐殺の即時停止と武装解除。次に、軍事的中立とNATO（北大西洋軍事機構）への非加盟。で、その履行による、ゼレンスキー政権の継続と、ロシアへの衛星国化や属国を拒んだ、ウクライナの独立国家化。

ところが、ゼレンスキー政権は、虐殺を止めず、NATO加盟も求めちまった。

これ、簡単に抜かすと、俺が住んでる新潟県が、日本国から突然独立して、ロシアとかと軍事同盟結んで、県内にロシアの軍事基地を誘致して、首都東京を数分の射程に収める、ロシア製核兵器を配備するのと変わらん。

そりゃープーチンからすれば、軍事侵攻は当然だろ？超音速ミサイルなら、滞空時間は数分。勿論、迎撃は物理的に不可能だ。核弾頭なら、クレムリンは瞬時に蒸発しちまうので。

要は、米国の気分次第で、「何時でも殺せる国」に為るんでな。

プーチンの狙いなんだが、俺は「ミンスク合意の、完全履行」だと踏んでる。

恐らく、現地でロシア軍が遣ってるのは、「警告後の射撃や砲撃」だろーな。少なくとも、シリアやイラクの米軍みてえに、テロリストと間違えて、回教徒の結婚式に、ドローンからヘルファイアミサイルを撃ち込んだりはしてない。

双方、ロシア語は理解出来るんだし、攻撃前に「退避勧告は容易」な筈。

こいつは侵攻したロシア軍は20万人ってのも肯けるよ。規模的には、第二次大戦で、ノルマンディに上陸してパリを解放した連合軍の数に匹敵するので。

余談だが、ベラルーシとウクライナを含む、旧ソ連西部全域を制圧し、スラブ人を奴隷化する為に、ナチスドイツが動員した兵力は、実に330万人。

だから、プーチンは、ウクライナ全域を制圧する意思は無く、ウクライナ軍の完全武装解除だけが目的と思われるよ。ゼレンスキーの逮捕や殺害も望んでねえかもね。NATOに加盟し、国内に米軍基地を置いて貰いたくねえだけなんで。

あと、「プーチンは、48時間で制圧する予定だったが、目算が狂った」ってのも大嘘。第二次大戦と異なり、戦闘機の速度は音速超えたが、地上軍の戦車や装甲車の移動速度は、それ程上がってねえから。国境から都市迄、数百キロも有るんでねえ。

市街戦が生じてるのは、アパートや市役所とかの民間施設に、ウクライナ兵士が立て篭もって抵抗してるからなのは、間違いねえよ。ロシア軍は警告とピンポイント攻撃で対処するしか、方法がないので。

で、こいつも、残酷な軍事的常識なんだけどさ、過去の独ソ戦を省みれば、一目瞭然だが、常に敗走や撤退する側は、所謂「焦土作戦」を選択し易いんだ。

勝ってる側は、戦後の復興に、公共設備を出来るだけ無傷で再活用したい。その一方で、撤退する側は、少しでも敵軍の追撃力を減衰したいって心理も働くのでな。

ま、民間インフラの破壊は、ロシア軍も望んでないよ。実質ウクライナ軍が完全武装解除に応じれば、この軍事侵攻は終焉するし、同じ言語を話す人達が、この地で暮らし続けるのは、変らねえのだからさ。