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2021年11月05日22:21

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仇討ちに非ず

■被告、無罪に反応なく=神戸5人殺傷、遺族「絶望した」
(時事通信社 - 11月05日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6728762

てーか、この記事に「死刑にしろ!」と、上から目線で命令形で、日記やコメントを寄せてる皆さん、本当に、おめでてーよな。

先日のジョーカー男の無差別テロにも日記を寄せたけど、「死刑に為りたくて、誰でもいーから殺す」輩が出る昨今では、死刑制度は、何の抑止にも為ってねーので。

実は俺、「死刑反対」なんだよ。「この国の死刑制度に関しては、特に」、なんだけどね。

国連加盟国の過半数が、死刑廃止に舵を切ってる今日この頃、日本の死刑制度は、「世界でも希な残酷さ」だと、件の人権委員会から、何度も是正勧告を受けてるんだ。

理由は、「死刑囚は、その執行迄、毎日、精神的な拷問を受け続けるコト」だそーな。

・・・想像して欲しい。貴方が死刑囚ならばだが。

独房で孤独な朝を迎え、土日祝日を除く平日は、正座して、「その時を待つ」。法務大臣の執行許可は、当人には絶対に伝えられねえ。

看守の靴音が、自らの扉の前で止まれば、即ち「執行」さ。その恐怖は、死ぬ迄延々と続くからよ


で、この記事の話題に触れるけど、凶行を仕出かして、その自覚すらねー被告を、死刑にして、一体どーすんだい?

誰かの詰まらねー正義感は、一時的に満足されるかもねえ。でも、「それだけで終わり」だよ。

内省すら存在しねえ、精神疾患者の突発的な凶行を、「死刑か無罪かで、法廷で争うなんざ、最初から意味ねえ」のかもな。

判り易い例で紹介すれば、オウム事件の麻原の死刑執行かなあ・・・当人、車椅子で大小便垂れ流しの廃人状態だったらしーので。

因みに死刑廃止制度の先端国のオランダでは、「刑法上の最高刑が、懲役10年」なんだよ。

その根底に流れてるのは、「罰するより、そいつに、その犯行と他者への被害を理解させ、そいつを、社会的な奉仕で償わせる、徹底的なカウンセリング・システムの確立」だそーな。

だから、彼の国では、幼女性愛でも精神疾患からの殺人でも、取り敢えず「再発防止の矯正プログラミングが、最優先で施される」んだ。

連中の司法の根幹を貫いてる思想は、「どんな人でも、10年で考え方は変えられる」らしいよ。

そろそろ我等も、仕出かした誰かに対して、「死刑にしろ。殺せ!」とか喚く時期から、卒業すべき時期じゃねーかな。

「誰かを過剰に叩いても、何の抑止にも為らねーのは、既に明白」ならば、尚更なんで。
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