レガシーって意味

■カワサキ、250cc4気筒の『ZX-25R』、スーパーチャージャー搭載のネイキッド『Z H2』初公開／東京モーターショー
(AUTOSPORT web - 10月23日 12:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=186&from=diary&id=5836221

ま、カワサキに限らず、国内バイクメーカーの4社共、「若者にバイクを乗って欲しい」ってのが、ひしひしと伝わって来るよ。

無理もねーよな。現在国内のライダーの平均年齢は、実に「52歳」だそーな。

実際、街角で見掛ける、バイクやスポーツカー転がしてるのは、見事なくれえの「白髪とハゲばっか」なんで。ま、俺もその類だが（苦笑）、

で、彼等の多くが、所謂旧車や絶版車ばかり、好んで乗ってる。特に昭和生まれには、その傾向が強いのでなあ。

翻って、今の若者が、果たしてメーカーの新車を買えるのか？なんだけど、こいつは悪いが、「絶望的に可能性が低い」と、断言せざるを得ねえよ。

大前提として、「ローンが組めない」んだ。新卒者で、福利厚生が充実した公務員や大企業に就職出来る若者は、ごく幸運な一部。

大半（半数以上）は、強いられた無意味な競争から、派遣やパートとかの、不安定な非正規就労を強いられるからね。

運転免許だって、取得にはカネが掛かる。昨今多くの若者が取る免許は、普通車でも「ＡＴ限定」さ。理由は、「ＭＴに比べ、自動車学校で8万円安いから」と。

おまけに、奨学金の名を借りた「学資ローン」の存在も大きいよ。これ、学部に拠っては1000万とかザラで、おまけに返済は40代迄続く。

因みに、俺の世代は所謂「高度経済成長期を経験してる」からね。だから、高校時代、バイクは不良のアイコンだったよ。そして、暴走族全盛。4輪に移った先輩からタダで譲って貰ったのだの、親に買って貰ったなんてえのも、随分居たんだ。

当時は、社会の贅肉が豊富だったと、振り返ってつくづく思うぜ。手前も含めて、今の若者達より随分甘やかされて生きて来れたから。

俺にしても、高校生の頃、当時同棲してた売れっ子キャバ嬢から、18歳の誕生日のプレゼントに、「発売されたばかりの、サバンナＲＸ７買って貰った」もんなあ・・・免許も取ってねーのにだが。

こいつは、こないだ迄、働いてた某大手営業会社で、何人かの若者と接する機会有ったのだが、実に多くの男の子が、今もバイクに憧れてたりするんだ。

但し、やっぱ、ハードルが高過ぎると思うぜ。

今後国内メーカーに期待してえのはだが。

まずは「免許取得額の無償提供」か・・・実は、これ、ハーレー・ダビッドソン・ジャパンが、既に実現してる。更には、住宅リフォームに匹敵する、「180回ローン」。ハーレーの国内販売台数は、これで飛躍的に伸びた。

次に、「国内の製造ラインでの、派遣就労の全面廃止と、全非正規雇用者の、正社員化」な。現実に、この国でのリコールの数は、戦後最多。

少し考えれば、誰でも理解出来る筈、カップ麺しか摂取出来ねーシェフが調理する、「高級ステーキ」に、愛着を持てと抜かす時点で、倒錯も甚だしいので。

あ、この記事に関する、「Ｚ」や「Ｈ２」に関して、少し。

実は、同名のカワサキのバイクは、旧車として、「到底庶民が購入を躊躇う程、中古車価格が高騰してる」よ。

嘘だと思う貴方、「Z750RS」や「750SSＨ２」で検索してご覧。半世紀以上前のバイクなのに、「300万円以上」がゴロゴロ存在してるので。

個人的な見解だけど、バイクって、「庶民の最期の道楽」かも知れない。モータリー・ゼィションが成熟した欧米では、普通の見解だが、「まず、自分、次に嫁や子供にクルマ。そして、改めて、自身にバイク」だったりする。

ところで、昨今、「アメリカン・ドリーム」って言葉が、誤解されて久しいよねえ。

こいつは、別に、ＩＴ長者や大リーガー選手とかに成り上がって、巨万の富を築くじゃねーで、本来は、「学歴もコネもねー貧しい移民でも、努力次第で、家とクルマが手に入れられる」って意味だったりする。

今じゃ、米国ですら、建国以来、経済的理由から、親と同居を強いられてる若者が、過去最多だそーな。

ま、これまた私事だけど、「次の1台は、既に決めてる」んだ。稼業で稼げたら、来年には手に入れ、1年くれー掛けて、レストア＆カスタムする予定さ。

もし、バイクに憧れてる若い衆、出来たら、周辺の小汚ねーオヤジやオバサンで、乗ってるのに勇気出して、声掛けて欲しいよ。

因みに、手前が転がしてる、真紅の30年以上前のオープン2シーターは、「死後、姪っ子に相続して貰う予定」なんでなあ（笑）、

最近、判って来たのは、「旧車は、俺より長く生きそう」だからさ。