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2020年04月02日19:24

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年度替わり前後における新潟県内バス路線の新たな動き(前)

4月1日付で改廃が実施された新潟県内バス路線の惜別・新区間乗車も、一区切り。
この間、県内バス路線に関する新たな動きがwebや報道等で次々と公表されております。
既にmixi内全体向けにチェックでお知らせしたものも含め、まとめます。


まずは新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う動き。
外出自粛・イベント中止・臨時休校等の影響で、既に全国各地の高速・空港リムジン・観光周遊・生活路線などで利用者数の減少・減収がみられており、一部ダイヤの減便や全線の運休に踏み切る動きが相次いでいます。

県内の高速バス路線では、既に一部ダイヤの運休を実施しているWILLER EXPRESSが、新たに今月4日〜30日の予定で共同運行路線を除く全路線全便の運休を発表(2日)。
https://travel.willer.co.jp/notice/detail/2020030901.html

日本中央バスが運行する新潟〜高崎・前橋線も、今月6日〜23日の予定で全便が運休。
https://www.ncbbus.co.jp/emg.pdf

また、新潟交通・越後交通・西武バスが共同で運行する新潟・長岡〜東京線も、今月3日〜30日の予定で昼夜あわせて5往復(特定日運行の1往復含む)を運休します。これは3月27日時点の発表で、今後の状況等によりさらに変更となる可能性があるとのこと。他の競合事業者とともにWILLER EXPRESSに追随する可能性も考えられます。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/highway-bus/info/2020_status.html



新潟交通では今月1日、更に「新型コロナウイルスの感染予防対策について」と題するお知らせを発表。この中で、「今後の状況により急きょ、路線バスを『土休日ダイヤ』もしくは『土休日ダイヤを基本に主要路線のみ運行するダイヤ』で運行する場合がございます」と、減便の可能性を示唆する文言がみられます。休校など利用状況にあわせるのか、市内の感染状況にあわせるのかは不明ですが、いずれにしても爆発的感染拡大に至らぬまま減便せず乗りきれることを願わずにはいられません。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/coronavirus/taisaku_bus.html

なお、子会社の新潟交通観光バスと新潟交通佐渡においても、今後の状況により急きょ路線バスを減便運行する可能性があることをアナウンスしています。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/R02.04.02_corona.pdf
http://www.sado-bus.com/news/994/



続いては、新潟市のバス交通に関して。
市は3月31日、「新バスシステム事業にかかる運行事業協定を本年9月30日まで延長する協定」を新潟交通と締結したことを発表しました。
https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/houdou/2003.files/200331-2.pdf

3月24日付の拙稿「新バスシステム運行事業協定、延長へ&生活交通改善プラン」でも触れた通り、これまで協定更新に向けて協議が続けられていましたが、COVID-19への対応で協議の時間を十分に確保できない状況にあるため、現協定の期限を延長することで新潟交通と合意・協定に至ったものです。



上記拙稿では各区の生活交通改善プラン策定状況についても触れましたが、残る東・秋葉・西蒲の各区も3月中に策定され、これで8区全ての改善プランが出揃いました。

このうち東区は、3月25日に策定。
1月24日付の拙稿「新潟200か1291 & 東区区バスにポンチョ?妙高市に循環バス?」でも触れたように、今後3年間に実施する主な取り組みの一つに区バスへの小型ノンステップバス車両導入が盛り込まれました。本年度と来年度に各1台ずつ、松崎ルートに投入する内容となっており、昨年度までと同様に市有の日野ポンチョを新車導入するものと考えられます。委託事業者・新潟交通観光バスの運行車両の動向が注目されそうです。
https://www.city.niigata.lg.jp/higashi/torikumi/bus/seikatsukotsu.html

一方、秋葉区は3月26日に策定。
https://www.city.niigata.lg.jp/akiha/torikumi/kotsu/akihakukaizennplan.html

西蒲区は3月27日に策定。
新年度以降の取り組み「主要施設前へのバス停の移動及び新設」は、ウエスト観光バス2路線での巻市街区間延伸として早速実行されたようです(今月1日実施)。また2018年度の区バス・路線バス1便平均利用者数と収支率も掲載されています。
https://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/torikumi/kotsu/nishikannkupurann.html



新潟駅近くに高速バスターミナルを整備する「バスタ新潟」構想にも動きが。
国土交通省と新潟市は3月、「新潟駅周辺(交通ターミナル)事業計画」を策定しました。
https://www.hrr.mlit.go.jp/niikoku/kisha/pdf/200327aroundniigatasta.pdf
http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/ekisyu/ekisyu-osirase/ekishu20200311.files/jigyokeikaku.pdf

整備内容は、これまで2回開催された「新潟駅周辺広域交通事業計画検討会」で示された事業計画案を基にしたもの。
乗降バースを7バース(乗車4・降車3)とし、待機バースを4バースとすることが想定されているようです。この場合、現在の新潟駅南北に分散する高速バスのりば4ヶ所をほぼ満たすことになり、想定通りに整備されればほぼ妥当とみてよさそうです。

また、付属施設の整備イメージとして待合空間・防災機能空間のほか、子育て支援施設(ベビーコーナー・授乳用設備)やパウダーコーナー、更衣室などが示されています。

事業計画案では2030年代前半の整備完了を目指す予定であることが示されましたが、バスターミナル自体は2024年度までの完成がイメージされており、どうもアクセス道路に位置付けられた都市計画道路新潟駅西線の完成をもって整備完了と位置付けているようです。

個人的には、高架下交通広場を発着する市内バス路線との乗り換えに課題(移動距離の長さ、特に高齢者や身障者)があり、何らかの対策が必要と考えています。事業計画でも、整備候補箇所における比較検討で最適地となったJR新潟駅西駐車場敷地では、路線バスとの乗換動線については「△」と評価されています。課題としての認識はもっているようで、ぜひとも対応策の検討を進めてほしいものです。

なお、今月2日付の新潟日報では、国の本年度予算成立を受け、バスタ新潟の整備が国交省の新規事業となったことを報じています。ちなみに本年度は基礎調査費として約5000万円が計上されたとのこと。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20200402535063.html



このほか、昨年7月〜12月に運行した新潟市「にしかん観光周遊ぐる〜んバス」が、今年も4月4日〜12月27日の土・日曜日を中心に運行されます。昨年はアイ・ケーアライアンスが運行を担当していましたが、今年も引き続き運行を担うのでしょうか。
https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/houdou/2004.files/200401.pdf
https://niigata-kankou.or.jp/files/Attraction/41480/f10fbe38b1d0010a0b9bc31baac7d33ed7e1826c.pdf



新潟市以外でもいろいろと動きがあるようですが、この時点で長文となったので次回に持ち越しとします。
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