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2019年07月21日22:39

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2019夏のお名残乗車(新潟交通観光バス金津・下新線)

本日21日をもって、新潟交通観光バスは金津線【SW6】と下新線【SK2】の運行から撤退しました。明日22日から、金津線では泉観光バスによるジャンボタクシー(乗客定員9人)に、下新線ではさくら交通によるコミューター車両(乗客定員13人)に、それぞれ運行が引き継がれます。運行経路並びにダイヤ、運賃に変更はありませんが、これまで新潟交通のICカード「りゅーと」やJR東日本の「Suica」など10カードが利用できた金津線では利用できなくなります。
http://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/R01.07.22_kanadushimoshin.pdf
http://www.city.niigata.lg.jp/akiha/torikumi/kotsu/kanadu_simosin_henko.html
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ということで本日は、新潟交通観光バスによる運行としての「惜別乗車」を。

新津駅バス停には、既に明日からの新運行事業者によるバス停ポールがお目見え。
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まずは金津線から。
同社の運行最終便1往復に乗車します。
往路は、新津駅17:40発→金津18:01着のダイヤ。

やって来た車両は、なんと大型車!
新潟200か1089(日産ディーゼルKL-UA452KAN改、元・西武バス)でした。
同線での大型車登場は、これまで30年以上にわたって目にする限りで初めてです。
金津線=中型or小型の固定観念を見事に覆す、衝撃のシーンでした。
「皆さんを喜ばせようと思って…」とは運転士さんの弁。
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乗客5人をのせて発車。
といっても一般の方は1人だけで、それも矢代田線との重複区間である田家で下車。
残るは全員いつものメンバー…。

朝日を通過し、県道320号線を左折。
ここからが金津線の単独区間です。
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朝日橋バス停付近。
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朝日観音入口バス停付近。
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ひなびた里山の風景を眺めます。
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集落内の狭隘路へ。
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割町バス停付近。
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塩谷バス停付近。
味のある待合室が印象的です。
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県立植物園・新津美術館方面への道路と交わるT字路へ。
ここから新潟市の秋葉区区バス【秋01】と経路が重複します。
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中金津バス停付近。
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石油櫓が姿を現すと、終点の金津はもうすぐです。
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県道41号線とのT字路を右折してすぐ、金津に到着です。
バスはすぐ先の駐車場で転回。
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折り返し、復路の金津18:05発→新津駅18:25着に乗車。
われわれの貸切同然で新津駅まで戻ります。
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続いては下新線。
最終便の新津駅18:32発→下新18:52着に乗車します。
やって来たのは、G1493-M(三菱エアロミディMJ・KC-MJ218F改)。
乗客は、新潟交通観光バスの回数券を使い切るべく乗車したという地元のおばあちゃんと、私の2人だけでした。
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県道34号線を進んだバスは、東町交差点を右折。
ここからが下新線の単独区間で、新津工業高校前バス停を通過し郊外住宅街の中を進みます。
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新津第五中学前バス停を通過し、次の金沢団地西バス停に停車。
ここでおばあちゃんが降ります。
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金沢団地東バス停付近。
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東金沢バス停付近。
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大安寺バス停付近。
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大安寺本村バス停付近。
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阿賀野川左岸の堤防上にあたる県道17号線に出ました。
深川バス停付近。
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下六郷バス停付近。
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上六郷バス停付近。
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新郷屋バス停付近。
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市新バス停付近。
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終点の下新バス停に到着です。
バスは堤防下の集落内でスイッチターンし、京ヶ瀬営業所へと回送します。
あとはJR磐越西線の新関駅まで歩くだけ。
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さて、新津市史 通史編下巻(新津市史編さん委員会 1994年)によると、金津線の運行開始は1958年とのこと。1982年12月1日からは、他の4路線とともに新潟交通初のフリー乗降区間を採用(朝日〜金津、新潟県立図書館所蔵の月刊新潟交通より)。気がつけば、当時採用された路線のうち最後の現存路線となってしまいました。

一方の下新線はというと、現在の経路のベースとなったのが1967年3月16日新設の新津〜工業高校〜東金沢線(月刊新潟交通より)。これが後年になって大安寺本村まで延長されました(延伸期日不明)。新潟交通全社規模で路線再編が実施された1985年6月1日には、新津工業高校前〜深川を別経路で運行していた新津〜中新田〜五泉線と統合。新津〜大安寺〜五泉線となりましたが、2003年10月1日に下新〜五泉営業所の運行が廃止され現在の経路となりました。

その間、新潟交通の経営方針もあって運行事業者は新潟交通→新交貸切バス(下新線)→新潟交通観光バスと変遷し、下新線は廃止代替化されました。それでも半世紀以上にわたり、地域の生活インフラとして果たしてきた役割は非常に大きいです。明日22日から運行を開始する新事業者においては、新潟交通グループの果たした役割をしっかり引き継いで地域の足を担い続けてほしいと思います。

そういえば、新潟交通観光バス各線の新津駅到着放送での乗り換え案内。
「金津方面」のアナウンスは明日姿を消すのでしょうか。

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