mixiユーザー(id:23509930)

2019年03月18日18:55

2489 view

2019春のお名残乗車(新潟交通観光バス府屋駅前〜伊呉野線)

新年度のバスダイヤ改正に伴い、今回も新潟県内では改廃路線が数多く発生します。
そんなわけで、恒例の惜別乗車(いわゆる「葬式」)です。

今回のトップバッターは、新潟交通観光バスの府屋駅前〜伊呉野線。
31日限りで廃止となります(土休日運休につき、運行最終日は29日)。

2013年2月18日から、村上市地域公共交通活性化協議会による1年間の実証運行(道路運送法21条)でスタート。「スクールバスの間合い時間での車両及び運転手を活用し、バスの路線定期運行により交通空白、不便地域の解消を図る」ことが目的でした。

翌年の2014年2月17日からは、同法4条による乗合路線に移行。
同協議会の委託事業として運行が続けられました。
しかし、運行開始当初から利用状況は低迷の一途をたどり、同協議会の資料によると昨年も月ごとの乗客ゼロ日数が当月運行日の1/4から半分に達するほど。

当初は隣接する山形県鶴岡市のイオンタウンあつみ(鼠ヶ関)への延伸を検討する動きもあったようですが、結局立ち消えになってしまったようです。やはり県境の「壁」は大きかったのでしょうか?
(2013年2月15日開催の2012年度第3回協議会会議録より)
http://www.city.murakami.lg.jp/uploaded/attachment/2551.pdf

結局、4月から「山北地区のりあいタクシー」の運行開始にあわせ、同協議会で廃止が了承されました。2005年3月末限りであつみ交通(現・庄内交通)の府屋線(山北町役場前〜温海営業所)が廃止されて以来、約8年ぶりの復活となった県境へのバス路線は、わずか6年で幕を下ろすことになったのです。


訪れたのは15日(金)。
JR羽越線で現地入りしたのですが、下車した駅は府屋ではなく勝木。
乗車の前に、駅近の山北ゆり花温泉「交流の館 八幡」でひと風呂。
フォト


このあと、山北徳洲会病院前12:11発の新潟交通観光バス・雷ゆき(勝木駅始発)で府屋駅前を目指します。車両はG1491-M(三菱エアロミディMJ・KC-MJ218F改)。
山北徳洲会病院前からは私のほかに1人が乗車、そして次の福祉センター前(日帰り温泉施設・ゆり花会館最寄り)で4人が乗車。車内の乗客は6人となり、賑わいを見せました。
フォト


ここからが惜別乗車のスタート。
府屋駅前12:38発の伊呉野ゆきに乗車します。
やって来たのは、G1587-M(三菱エアロミディMJ・KC-MJ218F改)。
フォト

フォト

フォト

フォト


車内には、廃止を告げる掲示が貼り出されています。
ちなみにバス停での掲示はありません。
(失敗作でゴメンナサイ)
フォト


村上市山北地区の中心、府屋の街をバスは進みます。
山北支所前、府屋中町と通過し、県道52号線の府屋交差点を直進。
当線の単独区間に入ります。
大川を渡り、JR羽越線の下をくぐり、国道7号線へ。
フォト


海岸沿いの国道7号線を北上します。
岩崎バス停付近。
フォト


黒崎バス停付近。
フォト


中浜バス停付近。
フォト


やがて前方に鼠ヶ関の街並みと、弁天島が。
フォト

フォト


ほどなく、国道7号線を右折。
そのまま進むと、新潟県最北端の集落・伊呉野に入ります。
終点の伊呉野バス停は、集落に入ってすぐのところ。
府屋駅前からの運賃は210円です。
結局、この便の乗客は私だけ。
フォト

フォト

フォト

フォト

フォト

フォト


回送となったバスは折り返しのため山形県側へと走り去り、ほどなく戻ってきます。
伊呉野12:50発の府屋駅前ゆきは、ご婦人を乗せて出発。
フォト

フォト

フォト


バス停から歩いて北上。
ほどなく、山形県との県境にたどり着きます。
村落は県境を跨ぐように連なっており、この先は鶴岡市鼠ヶ関。
フォト


庄内交通の伊呉野バス停です。
このあと、13:54発の温海〜平沢線・あつみ温泉ゆき【202】が通過します。
平沢ゆきのバス停は新潟県側に設けられていますが、あつみ温泉ゆきのバス停は山形県側に設けられており、バス停も県境を跨いでいます。
せっかくなので、ここはバス乗り継ぎの旅を決行しましょう。
フォト

フォト


バスの到着まで時間つぶし。
10分ほど歩き、イオンタウンあつみへ。
マックスバリュあつみ店で買い物と昼食です。
このショッピングセンターには、イオン系のホームセンターサンデーあつみ店と、ツルハドラッグ鶴岡あつみ店も併設されています。
そして庄内交通のバス停も構内に。
伊呉野と同じ温海〜平沢線が立ち寄ります。
ただ、今回は伊呉野乗り換えにこだわりたいので、伊呉野まで歩いて戻ることに。
フォト


さて、平沢からのあつみ温泉ゆきが伊呉野バス停に姿を現しました。
やって来た車両は、庄内200か214(いすゞエルガミオ・SKG-LR290J2)。
いつの間にか温海〜平沢線にもノンステップバスが顔を出すようになったとは…。
ちょうど新潟県側を走行しているところを狙ってみました。
フォト


車内の乗客数は最大時で5人。
国道7号線を北上し、あつみ温泉駅に立ち寄った後、温海川に沿って県道44号線を上流へと進むと温泉街。その温泉街の中心にあたる足湯あんべ湯前で降ります。
フォト


この日2回目の温泉は、共同浴場の正面湯。
かけ流しの熱湯で知られるものの、この日はじっくりとかけ湯することでなんとか湯舟に浸かれました。
フォト


帰りは、あつみ温泉駅まで。
足湯あんべ湯前15:27発の温海〜戸沢線・戸沢ゆきに乗車です。
電照式のバス停に記された路線図には、府屋の文字が隠されています…。
フォト


庄内200か201(日野リエッセ・KK-RX4JFEA、元・朝日自動車)の登場。
あつみ温泉駅までの乗客は4人でした。
フォト

フォト


あとは、羽越線で帰途に就くだけです。

10 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する