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2016年12月06日02:16

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猫の気持ち


「ったくよぉ〜、なんだよ!」

結構人馴れした猫ちゃんがいました。
釣り人が根気よく釣った魚のおこぼれが頂けるんじゃないかと釣り竿と釣り人の間を行ったり来たり。

「あ!釣れた!これくれるかな!」

と思いきや、釣れた魚はバケツへ。
ちょっと覗き込もうとするとダメダメって言われちゃう。

「ちっちゃいのでいいから、ちょっとだけね!ちょっとだけ頂戴!」

我慢強く待ってた猫は日も暮れてきた頃にやっと1匹おすそ分けを頂いた。
口に加えてちょっと離れた所でワッシワッシと魚を食みつつ辺りを伺い他の仲間に横取りされないようにしてました。

食べ終わって下をペロッとしつつ前足を舐めて顔を洗う。
そしてベンチの下辺りで一休みしつつ周りをうかがってる。

そんなところへカップルがやってきてこの猫ちゃんを見つけると手招きした。

「おぉ!なんかオヤツくれそうだな!」

そそくさと小走りに近寄っていきました。
カップルの男の人のほうが猫に近づきしゃがみました。

「こりゃ期待できるな!何が出てくるんだべ!」

バッグから何か取り出して猫に近づけました。

「ん?なんだよこれ!?犬のぬいぐるみじゃねーか!
猫に犬の縫いぐるみってどういう意味だよ!
縫いぐるみに戯れろってか?
そうはいかねーな。
食いもんが出てこねーんだったら喉の1つや2つ撫でろや!
そしたら戯れてやってもいいがな。

ったくよぉ〜、なんだよ!
分かってねーな俺の気持ち。」

と言ったかどうだか。。。
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