自分はベル様(ベルティーニ)が好きだ。
2回しか実演に接しなかったが初回のインパクト。
シュトゥットガルト放送響とのモツ40と巨人。アンコールはアダージェット。
40番にしびれた。
小編成なのに広いフェスティバルホールの隅々まで響き渡る。
抉りの効いた表現。
巨人は、曲はすきではないが、ベルティーニらしいぱりっとした冴えた演奏だった。
シュトゥットガルトのオケの音色もおどろいた。
それまでドイツの地方オケを知らなかったが実演では茶色の音色なのだ。(木管楽器等)
それ以来、BPOなどより、地方オケの方が好きだ。
2回目のチャイコの5番(都響)はあまり印象に残っていない。
死因は不明だ。
ベル様の動画がyoutubeにあがっているが、どれも素晴らしい。
ラヴェルもある。
今回N響とのマラ3を見たがインタビューがある。
そこでの彼のコメントも示唆的だ。
マーラーには三つのアスペクトがあるという。
第三交響曲にはこの3つが集約されているという。
「一つは人間の悲劇
世の中は容赦なく、時には皮肉なものですが
私たちは この苦渋に満ちたこの世界と
孤独に 一人ganz allein einsamで立ち向かわねばなりません。
2つめは、は情熱Leidenschaft
3つめは、自然の美しさShoenheit in der Naturです。」
特筆すべきは、「この世界に一人で立ち向かわねばならない」という辺りです。
自分は旧約聖書(ベルティーニは熱心なシオニスト)の厳しさを思い出しました。
とはいえ、ベルティーニの1番目の指摘は、マーラーの音楽を考える時に、考えさせられるものがある。
↓マラ3の演奏↓
https://www.youtube.com/watch?v=W-TGickMnsY&t=3029s
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