mixiユーザー(id:23379704)
2019年08月18日16:00
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［趣味］人類資金 7巻
勝手に週刊連載TL「俺の本棚」、第195回。
今回はこれ。
福井晴敏『人類資金』、最終第7巻。
2014年夏に出すと言いながら、結局丸1年遅れて世に出た一冊。
最初読んだ時はそこそこ厚いと思ってたけど、その後に京極さんを読んだせいで普通に見えるっていうね笑
この作品の本当の面白さは、実はこれ単品では味わえないんですよね〜。
福井晴敏の代名詞である「市ヶ谷もの」の最新作という事もあって、特に『亡国のイージス』を読んでいた方が遥かに面白いです。
というのも、イージスの時に内事本部長だった渥美さんが、この作品にしっかりガッツリ出演しているから。
本作での渥美さんは「市ヶ谷」を束ねる局長として、作品の後輩から終盤にかけて重要なキャラクターになっています。
(ちなみに、本作以前に発売されたイージスの30年後が舞台のPS2ソフト『亡国のイージス ウォーシップガンナー』では元局長として登場するので、局長に出世していたのはマニアなら先刻承知の事実です）
渥美さん関連で言うと、実はもう一つの作品にも登場していて、2011年に出版された『震災後』にもそこそこ重要なキャラとして出演しています。
本作は第二次大戦の際にマレーシアから持ち出されたという「M資金」を福井晴敏流に解釈し、行き詰まった資本主義の�爛襦璽覘瓩傍震笋鯏蠅欧�けつつ、一つの答えを示しています。
その答えは実に魅力的であり、現時点では模範解答に近いとすら思えます。
しかしながら、です。
時として、最良の方法が最善の結果を生むとは限らないのも、残念ながら残酷な現実の一つと言わざるを得ません。
地球が有限である以上、地球上では解決出来ない問題に必ず突き当たるからです。
まぁ、ガンダムヲタクの福井晴敏がそれに気付かないとは思えませんが…。
いずれにせよ、この作品で語られる新しい�爛襦璽覘瓩蓮�一考に値するものだと思います。
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